反転上昇の流れで続伸、評価不足銘柄に買いも

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

さらにお得なキャンペーン!

資産形成応援キャンペーン

期間内であればいつでもエントリーOK

最新投稿日時:2016/05/09 20:05 - 「反転上昇の流れで続伸、評価不足銘柄に買いも」(冨田康夫)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

反転上昇の流れで続伸、評価不足銘柄に買いも

著者:冨田康夫
投稿:2016/05/09 20:05

明日の東京株式市場見通し

 10日の東京株式市場は、外国為替市場での円高・ドル安傾向一服を拠り所に、買いが先行し、日経平均株価は続伸となりそうだ。3月期決算企業の前期決算と今期業績見通しの発表が佳境を迎えていることから、それらの内容を反映しての個別株物色の流れは継続しそうだ。

 市場関係者からは「4月25日から前週末6日までの日経平均株価6日続落で、個別銘柄の株価水準も先行してある程度下げていることもあり、業績見通し発表に伴うガイダンスリスクを要因に大きく売り込まれる銘柄は多くないとの印象を受けている。今後は好業績銘柄の評価不足を修正する上昇が期待できそうだ」との見方が出ていた。

 10日終値現在で、日経平均株価の5日移動平均線が1万6485円、25日移動平均線が1万6519円で、デッドクロスとなってしまったものの、反転上昇相場が持続すれば、この両移動平均線の奪回も射程圏に入ってきそうだ。

 9日の東京株式市場は、前週末までの日経平均株価6営業日続落の反動から、買いが先行し7日ぶりに反発となった。日経平均株価終値は、前週末比109円31銭高の1万6216円03銭と7日ぶり反発した。ただ、東証1部の売買代金は1兆7317億円と低水準にとどまった。

9日の動意株

 新日本科学<2395>=ストップ高。
前場取引終了後、同社の重要投資先である。WaVe Life Sciencesが米ファイザー社と核酸治療薬の共同開発で合意したことを発表。また同時に、WaVe社が特許権を保有する核酸合成技術に関し最大で日本円1002億円にプラスしてロイヤルティのライセンス契約を締結したことを発表、これが材料視された。核酸医療分野は次世代創薬技術の一つとして注目度が高く、新日科学にとっても新たな買いの切り口としてマーケットの認知が進みそうだ。

 ミヨシ油脂<4404>=後場急伸。
同社は前場取引終了後、16年12月期第1四半期(1~3月)連結決算を発表、売上高は114億6800万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は3億900万円(同7.3倍)の高変化を示した。主力のマーガリン、ショートニングを中心に売り上げを伸ばし、高付加価値製品の拡販に努める一方、生産体制の効率化などの効果が利益面で発現した。これを好感するかたちで短期資金の流入が加速している。

 雪印メグミルク<2270>=後場一段高。
同社はきょう、神奈川県の海老名工場でドリンクヨーグルトの生産設備を増設すると発表。商品供給能力引き上げによる業績への寄与などが期待されているようだ。投資金額は13億5000万円で、小型ボトルタイプドリンクヨーグルトの生産設備を1ライン増設。これにより、今年8月からの生産能力は現行の約2倍となる。

 パイロットコーポレーション<7846>=大幅高。
ドル箱商品である文字を消せる筆記具「フリクション」の好調などを背景に収益拡大が続いている。同社が6日取引終了後に発表した16年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高が231億6900万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は48億4500万円(同32.4%増)、最終利益は29億7900万円(同47.3%増)と好調を極めた。これを好感するかたちで物色資金が集中した。

 三井海洋開発<6269>=4日ぶり急反発。
同社は浮体式の石油・ガス生産設備を設計建造し、資源開発関連の一角に位置するが、昨年来の原油価格下落を背景に収益環境は逆風下にあった。しかし、新規受注は減少しているものの、設備の引き渡しに伴い操業案件が増加しており、利益に反映させている。同社が6日取引終了後に発表した16年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算では、売上高が529億6200万円(前年同期比27.2%減)と減少した一方で、営業利益は17億7800万円(同3.9倍)と大きく伸びた。直近の株価調整で値ごろ感が生じており、足もとリバウンド狙いの買いを呼び込むかたちとなった。

 イリソ電子工業<6908>=ストップ高。
同社はコネクターなど車載用電子デバイスを中心とする電子部品メーカーだが、6日取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想では、売上高が383億円(前期比0.2%増)、営業利益は69億円(同5.0%増)、最終利益は51億円(同26.1%増)を見込んでおり、これが評価された格好だ。車載市場ではこれから伸びが期待できる駆動系および衝突防止などの安全面でのADAS(先進運転支援システム)に注力、産業機器市場向け製品の伸びも期待できる状況。また、利益面では自動化および合理化による原価低減の推進も寄与する見通し。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ