金融政策会合の内容で波乱も、大型連休を前に持ち高調整の動き

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最新投稿日時:2016/04/27 20:16 - 「金融政策会合の内容で波乱も、大型連休を前に持ち高調整の動き」(冨田康夫)

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金融政策会合の内容で波乱も、大型連休を前に持ち高調整の動き

著者:冨田康夫
投稿:2016/04/27 20:16

明日の東京株式市場見通し

 28日の東京株式市場は、日銀金融政策決定会合の内容しだいで波乱展開も予想される。日経平均株価は先週末までの4日続伸で合計1296円と急騰を演じ、今週に入ってからきょうまでの3日続落で合計430円の下落となっている。

 市場関係者からは「今回の金融政策決定会合は、従来にも増して追加緩和期待強く、既に指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ額の拡大などを織り込んで、日経平均株価は大幅上昇し、外国為替市場では円安・ドル高が進行した。もし、“現状維持”ならもちろん、追加緩和実施でも、市場がその内容を“もの足りない”と受け止めれば、株安・円高が進行する可能性もある」との見方が出ていた。また、大型連休入り目前とあって持ち高調整の売りが出やすい地合いが予想される。

 27日の東京株式市場は軟調な推移となり、日経平均株価は引き続き下値を探る展開となった。終値は前日比62円79銭安の1万7290円49銭と3日続落となった。

27日の動意株

 ジグソー<3914>=後場一段高。
電子デバイスに組み込みソフトを実装し自動監視や遠隔操作を行うシステムを展開するが、人工知能ソフトをベースとした自動制御システムなどを手掛けていることや、ロボット・自動運転ベンチャーのZMPと自動運転車用基本ソフトを共同開発するなど話題性に事欠かない。一方、業績面でも建機向け大型商談の成立から飛躍の可能性が指摘されている。前週末22日付大量保有報告でモルガン・スタンレーMUFG証券などが5.8%超の大株主に浮上したことが判明しており、需給面でも思惑を呼んでいる。

 キャンバス<4575>=後場急伸。
抗がん剤開発に特化した創薬ベンチャーで、東大医学部と年間の共同研究契約を結んでいる。きょう前場取引終了後に、静岡県が推進するファルマバレープロジェクトの一環として、公益財団法人静岡県産業振興財団との間で、ファルマバレーセンターが有する化合物ライブラリーを用いた創薬スクリーニングについて共同研究契約を締結したことを発表、これが株価を強く刺激するかたちとなった。同社では、開発中の抗癌剤候補物質「CBP501」にかかる臨床第2相試験から得られたデータを検証した結果、同物質には癌微小環境への働きを通じた免疫系への作用機序があることが判明、この知見をもとに、新たな免疫系抗癌剤候補化合物を探索創出する創薬研究「次世代CBPプロジェクト」を進めている。

 クレアホールディングス<1757>=急伸。
同社はこの日、午前10時40分に子会社のJPマテリアルが、米国のアムズオイルと日本におけるアムズオイル製オイルの独占販売に関して業務提携を締結することを発表した。アムズオイルの「AMSOIL」はオイル業界の世界トップブランドを誇っている。今回の業務提携は、従来の独占販売契約とは異なり、JPマテリアルが「AMSOIL」の日本における独占販売権を取得し販売するだけでなく、「AMSOIL」の日本における製品開発、商品管理やマネジメントをアムズオイルと共に担っていく。

 ネクストジェン<3842>=ストップ高。
同社は26日取引終了後に、16年3月期通期の単独経常利益が2億3100万円(従来予想は4000万~2億3000万円)になったようだと発表。また、期末一括配当3円(従来計画は無配)を実施する方針も示しており、これらが好感されている。売上高は28億1500万円(同24億~30億円)を予想。大手通信社向けのセッション・ボーダー・コントローラー(SBC)製品のライセンス販売および海外ベンダー製品の保守案件が増加したことなどが寄与する。なお、前期は決算期変更に伴う変則決算となるため前の期との比較はない。

 日本電子材料<6855>=急反発。
同社は26日の取引終了後、16年3月期連結業績について、売上高が従来予想の127億5000万円から130億5000万円(前の期比7.0%増)へ、営業利益が3億7000万円から6億3000万円(同5.0%減)へ、純利益が1億3000万円から2億9000万円(同63.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。DRAM向けアドバンストプローブカードの販売が前倒しになったことに加えて、経費削減に注力したことが寄与した。また、売上原価に見込んでいた棚卸評価損が受注獲得により減少したことなども利益の増額につながったとしている。

 エムスリー<2413>=急反発で年初来高値更新。
同社は26日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は750億円(前期比16.0%増)、営業利益は230億円(同14.9%増)と2ケタ増収増益を見込むことが買いを集めている。医療ポータル事業は、「MR君」ファミリーを中心とした継続的なサービスの拡大を目指すほか、調査分野では製薬会社を中心とした需要を背景に堅調に推移するとしている。また、治験支援関連事業については、昨年子会社化したノイエスの黒字化を見込むほか、海外事業でも増収増益を予想している。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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