ドル/円は一時110円割れを示現
おさらいですが、赤の線がパリバショック後の日経平均、そして、青の線が昨年7月からの日経平均の推移を示したものです。一時相関性が薄れがちとなっておりましたが、ここに来て再度似たような足取りをたどっております。このままの流れが続くとするならば、4月中旬まで日経平均は下落、つられる形でドル/円も下値を試す可能性がありそうです。
実は、今年の為替相場の特徴として各月ともに上旬から中旬にかけて下げ、その後落ち着きを取り戻すそういった特徴が見られます。1月こそややずれたものの、2月は11日、3月は17日に安値を付けています。今月中旬のイベントいえば、ドーハで開催される「原油増産凍結協議」が予定されています。現在のところ、この会議で何もまとまらないとの見方が優勢であり、実際、その通りの結果となると、やはりリスクオフの動きが強まるということも想定されます(ただし、中旬から下旬にかけては切返しの動き)。
ドル/円は昨日5日に一時110円割れを示現しました。昨日の場合、介入に対する警戒感もあり、売り方もおっかなびっくりということであったと思います。ただ、これが今後何度か繰り返され、本邦サイドから口先なりの動きが見られなければ、一気に売りが加速することも頭の片隅にとどめておく必要がありそうです。