【買い】伊藤園 （2593）：上昇トレンドの継続に期待＝GLA小池麻千子

【買い】伊藤園 （2593）：上昇トレンドの継続に期待

緑茶飲料では市場シェア35％を誇る最大手。
同社の主力ブランド「お～い　お茶」は2014年度清涼飲料水販売本数第2位のロングセラー商品です。
そんなド「お～い　お茶」が牽引する形で同社の日本茶飲料は売上全体の約半分を占め、堅調な売上を維持しています。
その他、充実野菜など野菜ジュースやタリーズコーヒーシリーズも人気。夏場に向かっては「健康ミネラルむぎ茶」が販売を拡大していきます。

堅調な緑茶飲料で安定的に稼ぎながら、特保など機能性飲料やタリーズコーヒーシリーズも好調な足取りとなっています。

タリーズの実店舗は総店舗数は619店舗となりました。タリーズコーヒージャパンは新規出店費用を織り込み、減益予想としています。しかし一方で広告費などコストを低減し、生産効率が改善しているため増益トレンドとなっています。
問題なくコスト改善を継続すればまた上振れ着地が期待できる可能性が高い足取りです。
また2015年10月の物流新会社設立も、2～3年で10億円程度の配送コストが抑えられるといいます。

2016年4月期第1-3四半期の業績は、売上高が前年同期比8.4％増の3558億4000万円、営業利益が54.8％増の118億9800万円、経常利益が50.6％増の116億1000万円、純利益が72.5％増の68億6600万円の増収増益。
2月の月次売上動向もドリンク事業は前年同月比２．３％増と、堅調な

一方通期業績予想は、売上高が前期比8.0％増の4650億円、営業利益が32.5％増の151億円、経常利益が25.6％増の141億円、純利益が20.3％増の87億7000万円の見通し。

やや割安感に欠けるバリュエーションではありますが、上昇トレンドが継続しており、続伸を期待したいと思います