ドル/円は値幅を伴ったレンジ相場へ

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2016/02/03 17:40 - 「ドル/円は値幅を伴ったレンジ相場へ」(比嘉洋)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

ドル/円は値幅を伴ったレンジ相場へ

著者:比嘉洋
投稿:2016/02/03 17:40

第3弾はマイナス金利の導入

本当に黒田総裁は本当に「サプライズ」がお好きなようです。第1弾が規模、第2弾がタイミング、そして第3弾はまさかのマイナス金利導入。
これまで付利の引き下げ・撤廃に対しては頑なに否定していただけに、市場は驚かされましたし、私自身も正直“青天の霹靂”でありました。

今回のマイナス金利導入策、株安・円高が進んでいたこともあり、一定のアナウンス効果(国債購入等の増額あるいはマイナス金利幅の拡大の可能性があり、日銀の選択肢が増えたことで、ファンド勢もこれまでのような株売り・円買いを仕掛けにくくなった)はあったと思います。ただ、日銀が目論んでいる金融機関が貸出、外債等への投資に資金を振り向ける(当座預金に積み上げている資金の移動)かについては今のところ未知数。
また、1月のリスクオフの背景にあった原油価格動向も再度30ドル割れとなるなど、相変わらず値動きの荒い展開が続いています。まだまだボラティリティの高い相場展開が予想されますので、余裕を持った対応を意識していただきたいと考えています。

さて、昨日、ドル/円は120円割れとなりました。この動きを見て、ドル/円は売りトレンドになったとお考えになっていませんか?こういう時こそ、チャートを確認することが大事です。先月29日、バズーカの影響でドル/円は13日移動平均線の+3%水準まで上昇していました(強いトレンドの場合、13日移動平均線±3%まで動くとされています)。上記でもお伝えした通り、黒田バズーカの効果について市場の見方が分かれているだけに、これまでのようなビッグトレンドにはなりませんでした。結果、現在は利食いに押されている状況。

右上チャートの標準偏差ボラティリティを見ても、レンジ相場の形状となっており、決して売りトレンドにはなっていないことが確認できます。
月足20ヶ月移動平均線は118.01円。この水準を下値メド、先月29日の高値を上値メドと捉え、暫くは118.00~122.00円といったレンジでの値動きになるのではというのが私の見立てです。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ