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最新投稿日時:2016/01/16 09:44 - 「「下ひげブレイクなら、阿鼻叫喚ステージへ」」(黒岩泰)

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「下ひげブレイクなら、阿鼻叫喚ステージへ」

著者:黒岩泰
投稿:2016/01/16 09:44

「買いだけでは難しい相場」

 本日の日経平均は93.84円安の17147.11円で取引を終了した。朝方は原油高、米株高を受けて買い先行となったものの、買い一巡後は上値の重い展開。引けにかけてジリジリと値を消す動きとなった。

 下落の要因となったのが、人民元の対ドルレートが元安に設定されたことで、上海総合指数が下落。後場に入ってからは黒田日銀総裁の「現時点で追加金融緩和はない」との発言も伝わり、市場には失望感が広がった。

 日経平均の日足チャートでは大陰線が出現。寄り付きで空けた窓を完全に埋めており、弱気相場が継続している。前日の下ひげに対する買い戻しが早くも一巡したことを示唆しており、再び下値不安が高まる状況。昨日の急速な下げ渋りが「PKO(株価維持策)」によるものと考えるならば、下値支持線としての役割はそれほど期待できない。あっさり割り込む展開も予想され、その場合には、相場は“阿鼻叫喚ステージ”へと突入することになりそうだ。

 株価がこのように下落してくると、投資家たちは「底入れのタイミング」を探ることになる。17000円で止まるのか、それとも16000円を割り込んでしまうのか・・・。

 個人投資家の多くは信用取引を使わない「現物買い」に特化しており、そのような意味で底入れの水準、時期を知りたがっている。なぜならば、そのタイミングで押し目買いを入れたいと考えており、「唯一の買いチャンス」と捉えているからだ。

 でも、この相場が「底なし沼」だと分かったらどうだろう。投資家は積極的に押し目買いを入れるであろうか?――もちろん入れるわけがない。むしろ現在保有している持ち株を処分することになり、最終的にはそういう選択をせざるを得なくなる。「損失を出して株式市場から一時撤退」ということになり、当然その損失を取り返すのは時間がかかるだろう。

 なぜこうなってしまうのか。それは株式投資を「買いだけ」に限定しているからである。相場というのは、ある意味、上下どちらにも動く。上昇するときは買えば良いし、下落するときは売れば良い。結構、単純な話なのだ。

 それを「買いだけ」に限定しているから、話が難しくなってしまう。なぜならば、相場下落時には待つしかなく、それ以外の選択肢がないからだ。

 私がオススメするのは、株価が上昇しそうなときは買い、株価が下落しそうなときは売りとする作戦だ。今の相場ならば、「下落しそう」なので、個別銘柄を売ることになる。当然、「売る」ためには証券会社で信用取引口座を開設する必要がある。それなりの証拠金も入れなくてはならない。しかし、最近のネット証券は比較的信用口座が作りやすくなっており、使い勝手が良くなっているのだ。

 では、「上昇しそう」とか「下落しそう」というのは、どのように判断するのか――。それはもちろん私が開発した「窓・壁・軸理論」を使う。日経平均で「軸が上向き」のときは買いであり、「軸が下向き」は売りとなる。その単純作業を繰り返すのだ。

 だから、最近では「売り」ばっかりやっている。一般投資家が株価下落で慌てふためいているときに、しっかりと「売り」で利益を稼いでいるのである。もちろんこんなことが永遠に続くわけがない。どこかで相場が反転することになり、「買い」のシグナルが出ることになる。そのときは今まで売っていた銘柄を順次閉じていき、最終的には「買い」の銘柄で揃えることになる。そうやっていけば、相場の動きに対して素直に反応でき、トレードをしていてもあまりストレスがない。だって、相場の動いた方向について行くだけなのだから・・・。
黒岩泰
株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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