「軸下向きの可能性が残る」
全体相場は伸び悩んだものの、個別銘柄では値を飛ばすものが目立った。特にフィンテック関連(金融テクノロジー関連)の上昇が目立ち、さくらインターネット(3778)はストップ高と急伸した。個人投資家は値動きに良い銘柄に資金を集中させる傾向を強めており、そういった動きは年明けも続くことになりそうだ。毎年1月はIPOの空白期間となっている。直近で上場した人気のなかった銘柄にも、投資家の食指が伸びることになり、思わぬ急伸をする銘柄も出てくるだろう。滅多にこない稼ぎ時であり、投資家たちが色めき立つのも無理がない。
そのようななか、日経平均の日足チャートは窓を空けて上昇。強気相場が継続しており、目先、リバウンドが本格化する可能性を示唆している。「窓・壁・軸理論」では上方のファンダメンタルズの壁の下限(19500円付近)までの上昇余地があり、年明け早々、駆け上がるかもしれない。
その一方で、このリバウンドが下方のテクニカルの壁が要因であった場合、「刹那的」となる可能性がある。もともと「窓・壁・軸理論」では「軸が下向き」の公算が大きく、直近の上昇は単なるアヤ戻しの公算が大きいからだ。
本日の窓空けが小幅にとどまったのは、軸が下向きのせいであり、いずれ大きな下落に見舞われる公算が大きい。年明け早々は価格帯別出来高(断面図)の形状から堅調な推移が期待できるものの、その動きは一過性の可能性が高いということになる。くれぐれも注意をしておきたい。
今年も大納会を迎えました。コメントをご覧いただき誠にありがとうございました。来年はさらに分析力を強化、的中率上昇を目指して頑張っていきたいと思いますので、ご支援、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。それでは良いお年を・・・。