タグ:地図と領土 のブログ
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(略)これまでスキャンダルと切り離せなかった。彼をいわばスターダムに押し上げた『素粒子』(一九九八年)をめぐっては、モデルとなったヌーディスト・クラブが刊行差し止め訴訟を起こしたし、作品自体、囂々たる論争を引き起こした。ゴンクール賞の候補となりながら受賞を逃した作家が、受賞作をけなすような発言をしたことで騒動はいっそう広がった。『プラットフォーム』(二〇〇一年)の刊行直後には、イスラム教に対する侮蔑的とも取れる... ...続きを読むタグ:ミシェル・ウェルベック 地図と領土登録日時:2014/04/08(03:47)
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不景気なのも手伝って、活字離れが加速したまま止まらない。手っ取り早く刺激が欲しいと思う若い人たちは、アニメに走る。これは真実のように思える。 アニメは読んでも小説というものをほとんど読んだことのない人たちが、市場にはたくさんいる。 小説を読んだことのない人が、今流行の直感で書くタイプの小説を読んで、オモロイと思うのだろうか。 このタイプの作品は、密かに映画でも流行っているようだ。行きつけスナックのスペインママが... ...続きを読むタグ:ミシェル・ウェルベック 地図と領土登録日時:2014/03/04(02:21)
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この作品の魅力を言葉で表現するのは、とても難しい。特に何かを訴えているわけではない。生きていくということ、あるいは生きてきたということを、力を抜き、感傷的にならずに、淡々と描いている。それだけで読者に快感を与えてしまうのだから大したものだ。 こういう作品は、あらすじを考えて、構成を練って、というふうにしては書けない。その場その場の直感を積み上げていくしかない。失敗に終わるおそれも多分にあり、だからこれまで賞を逃... ...続きを読むタグ:ミシェル・ウェルベック 地図と領土登録日時:2014/02/22(02:08)
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いつもの書店で「月刊ムー」を手にしたあと、振り向くとそこには、文藝春秋3月号。あと2冊しかなかった。 第150回の芥川賞・「穴」掲載号というだけでなく、それにまつわる企画読み物が、大変にオモロイ。 ★「宮本輝×村上龍 選考委員特別対談」 宮本輝という作家が、ここまでナルシストとは思わなかった。 どうやら、田原俊彦タイプらしい。 しかしこの対談を読んで、宮本輝の作品に是非触れてみたいと思った。 しっかり... ...続きを読むタグ:文藝春秋 ミシェル・ウェルベック 地図と領土登録日時:2014/02/11(00:40)