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エーザイの急落ショック。日経平均は28000円の攻防

情報誌に掲載されました。未経験から株式投資を始めて20年以上。大昔は資金激減と半減を数えきれないほど繰り返しましたが、株式投資だけで生活できるようになりました。大失敗の経験を元に作成したホームページ「素人投資家の挑戦(情報誌での掲載内容もご紹介)」、私が売買した銘柄を公開している「勉強できる私の買い付け」こちらも、ご覧いただけると嬉しいです。 慎重かつ丁寧な投資を心掛けながら、資金を少しずつ増やし続けている実録です。


株日記は「米国株について」を朝の8時頃

「日本株について」を夕方に(1日2回)更新しています。


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7月16日 金曜日

日本株について
本日の日経平均株価は、276円安の28003円で取引終了。
売り先行で400円を超える下げ幅となりますが、そこから乱高下しながら値幅が小さくなる三角保ち合いを形成。後場に上放れると14時過ぎには78円安まで戻しますが、引けにかけて急落。


〇東証1部の売買代金と騰落状況
売買代金は2兆1550億円、出来高は9億3558万株。
値上がり銘柄数は1008、値下がり銘柄数は1058、変わらずは126銘柄でした。

〇東証1部の業種別ランキング
12業種が上昇、21業種が下落
上昇率の高い順
海運、鉄鋼、非鉄金属、証券・商品先物、ガラス・土石

下落率の高い順
医薬品、精密機器、鉱業、陸運、その他製品

〇日経平均採用銘柄の騰落率
値上がり銘柄数は95、値下がり銘柄数は121、変わらずは9銘柄でした。
上昇率の高い順
(9101)日本郵船 3.49%高
(9107)川崎汽船 3.03%高
(6361)荏原製作所 2.78%高
(5411)JFEホールディングス 2.49%高
(9104)商船三井 2.48%高

下落率の高い順
(4523)エーザイ 12.96%安
(7004)日立造船 4.83%安
(4689)Zホールディングス 2.78%安
(9983)ファーストリテイリング 2.61%安
(9602)東宝 2.56%安

〇欧州株全面安が大きな売り材料に
イギリス(FTSE) 1.12%安
ドイツ(DAX) 1.01%安
フランス(CAC) 0.99%安

欧州市場が全面安。主要3市場も大きく下げていることから、大きな売り材料に。
前日の欧州株は、イギリスが0.47%安、ドイツとフランスが変わらず。これに対して日経平均は329円安でした。先に売られているので、本日の欧州株安は織込み済みで売り材料にならないかも・・・と思いつつ、悪い方に見ておく方が良いと思っていました。

最近の日経平均は、短期急騰した後から続落。前日は329円安と大きく下げていましたが値幅調整の範囲内という印象でした。そこで欧米株高とくれば良かったのですが、欧州がこれだけ下げると失望と見切り売りを誘発。

〇ハイテクにマイナス材料
ハイテク比率の高いナスダックが、比較的大きな下げ幅になりました。
ダウ平均 0.15%高(53ドル高)
ナスダック 0.70%安
S&P500指数 0.33%安

連動して日本のハイテクも売られる展開。

〇半導体関連にマイナス材料
米国株では半導体関連株が全面安。
インテルは1.26%安、クアルコムは1.59%安、エヌビディアは4.41%安、テキサス・インスツルメンツ 1.58%安、マイクロン・テクノロジーは2.00%安、AMDは2.38%安と全面安。フィラデルフィア半導体指数も2.17%安。

こちらは日本の半導体にマイナス材料となり、(6857)アドバンテスト、(8035)東京エレクトロン、(7735)SCREENホールディングスなどが下落。

〇海運と鉄鋼が高い
日経平均採用の(9101)日本郵船、(9107)川崎汽船、(9104)商船三井が共に大きく上昇、トップ5に入りました。業種別でも海運が上昇率トップ。次いで鉄鋼が2位となっています。

〇エーザイの急落ショック
(4523)エーザイが急落。アルツハイマー型認知症治療薬に絡み株価は暴騰していましたが、直近は下落基調。ニュースの詳細は割愛させていただきますが、本日は窓を空ける急落で寄り付いた後も右肩下がりで13%安。日経平均採用銘柄では最も下落。

注目度の高い銘柄に大きな株価材料が出ると、多くの投資家が多く売買します。
騰がり続けるうちは良いのですが、本日のように寄り付きから急落すると投資家心理と売買は一転します。緩やかな下落トレンドは損失の少ないうちに(又は含み益が減らないうちに)売れますが、急落すると恐怖感から冷静な判断を失いパニック的な売られ方になることが少なくありません。また、多くの投資家が多く売買しているだけに、損失補てんの株売り(含み益の出ている銘柄を売ることで、損失を補てんする売り)によるマイナスの影響も大きくなりますので、日経平均にショック安を与えた印象です。

ちなみに、私はエーザイを売買していません。

〇全体では28000円の攻防
大きな節目は大きな抵抗になりやすいです。
28000円を割り込むと押し目買いで戻しますが、28000円を超えると戻り売りで急落。薄商いではありますが、前場、後場、共に大きく動きました。


ローソク足は、迷いを示す「寄り引け同時線」。
正確には、ほぼ寄り付き同時線です(始値28039円で終値28003円)


投資家の迷いが垣間見える展開でした。

ちなみに、私の投資法に迷いはありません。


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