【投資脳のつくり方】住宅公社救済、米財務省異例の説明

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【投資脳のつくり方】住宅公社救済、米財務省異例の説明

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●北島康介

誰もが持っていることでしょうけど、あの「眼光の鋭さ」が私は好きです。
負けねーぞ、という意思が伝わってきます。
私も取材しているときは、目つきがいつもと違っているようです。
自分で気にした事はないのですが。

眼光鋭く取材できているのか、自問自答の日々です。


●セミナー開催に関しまして、お問い合わせを多くいただいております。
セミナーの一覧を作成いたしましたので、
こちらからご覧いただけますでしょうか。

http://www.terunobu-kinoshita.com/200809seminar.pdf


●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.住宅公社救済、米財務省異例の説明

2.株安、中国から波及

3.康介エボリューションを生み出したもの

http://www.terunobu-kinoshita.com/20080912-toushinou.pdf

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1.住宅公社救済、米財務省異例の説明

(出所)2008年9月12日付日本経済新聞朝刊2面

 ●米財務省が債券保有の邦銀・生保に異例の説明
 ●継続保有、協力要請の見方
 ●米政府が市場混乱を防ぐため、なりふり構わない姿勢が見てとれる

政府が決めた連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と
連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の再建策について、米財務省が
日本の大手金融機関へ個別に説明を始めたことが11日明らかになった。
日本の金融機関は米国債に次ぐ信用力があるとされる
二公社債券を主な運用対象に据えている。

マコーミック財務次官が説明した救済策は、二公社を政府の管理下に置き、
経営状況に応じて段階的に公的資金を注入する内容。
米政府が7日発表しているが、日本の金融機関に改めて伝えた格好だ。
関係者によると、マコーミック次官は11日の電話会談で
「各国政府も再建策を評価している。
安心して投資を続けてほしい」といった趣旨の発言をしていたという。

米住宅公社債 米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が発行する債券。
民間から住宅ローンを買い取って証券化した債券のほか、
公社自身の信用力で発行した社債がある。
残高は5兆3,000億ドル(約570兆円)。
両公社は上場株式会社だが、債券は事実上の「政府保証」があるとされている。

住宅公社2社への公的資金投入は、
株価上昇要因として非常に大きいものだと考えている。
しかし、投資家心理が冷え込んでいると、不安を増長させる要因でもある。
どちらととるか。
投資家によって判断は分かれるかもしれない。
私は、過去日本が経験した不良債権処理の過程を振り返れば、
株価上昇要因としての考えは確信に近いものがある。


2.株安、中国から波及

(出所)2008年9月12日付日本経済新聞朝刊4面

 ●中国を中心に、アジア各国の株価が下落している
 ●輸出低迷が内需関連にまで波及
 ●誤解が多いのも事実

アジア株式相場の下落が続いている。
特に上海株、香港株、台湾株の下落が激しい。
同地域の成長をけん引してきた中国経済の減速を受けた動きで、
中国と関係が深い市場から投資資金が逃げ出している。
米国と同様に中国の不動産バブルがはじけるとの連想から、
アジアのマネー市場が調整局面を迎えている。

輸出の低迷→国内での生産過剰→国内消費低迷→成長率低下――。
この連想から株価下落は内需関連株にも波及した。

ただ、当コラムの最後の文章は少し引っかかる。
「アジア経済を下支えしてきた中国経済に陰りが見え始め、
株式市場でも「中国売り」が始まった。
中国関連株価の調整がどこまで続くのか。
投資家は疑心暗鬼になっている」という件だ。

すでにずいぶん前から中国売りは始まっているし、
台湾の株式市場が下落しているのは、
多くは「北米景気の悪化」が要因だ。
北米向けに商材を扱う企業の株価は軒並み大幅に悪化している。
台湾が中国との関係性が深いから売られているというのは大きな誤解だと思う。

誤解が蔓延し始めるというのは、
セリングクライマックスであるケースは多い。
誤解が解かれるとき、「あのときの理由は何だったんだ」
というほど忘れ去られ、何も無かったように株価は反発に転じるだろう。


3.康介エボリューションを生み出したもの

(出所)2008年9月12日付日本経済新聞朝刊35面

 ●世界トップクラスのアスリートに学ぶこと
 ●勝負の世界で勝つ心構えは「勝つということが普通という環境」
 ●ビジネスも投資も勝負の世界

スポーツには、投資はもちろん、
ビジネスパーソンにとって学ぶべき点が多いと思う。
中でも、北京オリンピックで史上初の平泳ぎ2大会連続2冠を達成した
北島康介選手は、尊敬に値すべきという意見は誰もが持っているだろう。
彼は何を考え、何を実行してきたのか。
五輪2冠の視点をどれだけ現実のものとして自分と重ね合わせられるだろうか。
ずっと続いてきた康介エボリューションの最終回から
私が気になったコメントを抜粋した。

●――準決勝で(北京五輪百メートル2位の)ダーレオーエンが
世界記録に0秒03に迫る59秒16を出し、表情がさえないように見えた。
「いや、あそこでスイッチが入ったね。
『こいつマジでやるな。決勝はそうはいかねえぞ』って。
終わったことは考えても仕方ない。そもそも勝負は決勝だから」

●――正直、負けを覚悟した瞬間はなかったのか。
「怖さをもって試合に臨むことはない。
自分が調子が悪ければ自分の責任だし、負けを感じるスキはつくらない。
一度つくったら、そのすき間はどんどん大きくなる。
今まで勝つイメージしか持ってなかったのが、
決勝の前になって負けることを想像できます?
そっちの方が勇気がいると思う。自分が2番になるなんて想像できなかった」

●「五輪には選手たちが醸し出す特別の空気がある。
その空気にのまれる選手もいた。
僕はそんなふうになったことがないから分からないけれど、
本当の勝負をしにきていないんだと思う。
普段、適当に練習していると、大きな舞台に立ったときにツケが回ってくる」


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木下晃伸(きのしたてるのぶ)
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