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パイオニア 苦い投資教訓

パイオニアは、私にとって、最初に惚れ込んで投資して、初めてまとまった投資利益をいただいた銘柄です。
そんなパイオニアが、今や破綻寸前で残念でなりません。

累積投資損益上位2018.8.10

※印は、8/10終値で売却したと仮定して税引計算しています。
※印が無い銘柄は、投資終了して保有していません。

パイオニアは、私の歴代利益銘柄の6位に後退しました。
しかし、若くて限られた資金で投資していた頃は、パイオニアがダントツのドル箱銘柄でした。

DP-212SW

1997年冬モデルとして発売したDP-212SWには衝撃を受けました。
iPhone発売は2007年夏なので、その10年前にパイオニアはここまで進んでいました。
パイオニアは、その社名の通り、時代の先を行く製品を出していました。
そんなパイオニアを、私は贔屓にしていました。

パイオニア 20年チャート ↓ クリックで拡大

2003年8月27日、2,620円で100株買付、投資開始しました。
2013年6月28日、191円で600株売却、投資終了しました。
この10年の投資期間で頻繁に売買して、最終的に税抜900,811円の投資利益で終了しました。
長期チャートで振り返って見ると、どこで稼いだのか不思議になります。
決算の度に急落するので、パイオニアの技術力を信じて買い支えていたら、リバウンドが結構取れました。

ソニーを見切る
上のチャートで買い方が利益を出すには、下落に合わせて投資資金を増やすしかありません。
そんな中で、ついに投資余力が不足したため、ソニーを見切り、パイオニアに資金を集中させました。
今になって振り返れば、全く逆に間違った判断でした。
上の損益上位に記載の通り、パイオニアは900,811円の純益で終わっていますが、そのためにソニーが600,146円の純損で終わっています。
2銘柄で通算すると30万円の利益でした。
今になって振り返れば、パイオニアを見切ってソニーに集中しておけば良かったです。

投資方針
2013年3月期の決算発表を見て、パイオニアを見捨てました。
金策のために中核事業を売却してはいけません。
その5年後に東芝が中核事業を売却しましたが、中核事業を失った企業は糸の切れた凧のようになります。
会社は器でしかありません。
守るべきは事業であって会社ではない!
そんな当たり前のことをパイオニアが反面教師となって教えてくれました。

教訓
上のチャートから見えることです。
下落相場でも食いついていれば損しない
これは教訓と言うより自信なのかも知れません。
ただし、下落相場では当初の投資額より一桁多い資金を投じなければ単なる塩漬けになってしまいます。
下落相場に十分な資金を備えておく
こちらが教訓、投資余力に困ってソニーを見切ってしまった苦い教訓です。
10件のコメントがあります
  • イメージ
    島次郎さん
    2018/8/12 04:53
    バブルの頃、パイオニアのレーザーディスク(LD)で森高千里のライブを会社の同僚に見せてもらいました。すごい映像が鮮明で驚きました。
  • イメージ
    Fortune Producerさん
    2018/8/12 06:26

    おはようございます。


    過去に一世風靡した企業も時代とともに風化して再び

    浮かびあがることがむづかしくなった時代です。

    あたり前ですが引き継いだ社長の能力しだいですね。

    フォーチュン


  • イメージ
    まはいさん
    2018/8/12 10:12

    島次郎 さん コメントありがとうございます。


    パイオニアがその社名の通りパイオニアだったころが懐かしいです。

    LDとMDの特許をたくさん持っていました。

    パイオニアがリーマン・ショックで苦しんだ時も、MD特許許諾料で乗り切りました。

    ディスクは中核事業だったのに売却してしまいました。


    我が家の今にはパイオニアのプラズマテレビ”KURO"が鎮座しています。

    10年落ちでも有機ELなみに高画質ですが、高額商品だったので多くは売れませんでした。

    ずば抜けて高性能の高額商品は、圧倒的に普及した廉価版による市場占有の下支えが無いと駆逐される時代になってしまいました。

    その点を私は見越せずに投資したと反省しています。

  • イメージ
    まはいさん
    2018/8/12 10:22

    Fortune Producer さん コメントありがとうございます。


    > 引き継いだ社長の能力しだいですね。


    それは違うと思います。


    先々代の社長の社運を賭けた有機EL挑戦が失敗したためで、その後に誰が経営しても結果は大きく変わらなかったと思います。


    有機ELの商用化に失敗したのは残念です。パイオニアの撤退から5年後に韓国のLGが成功しましたが、韓国に技術者が流れたのは無念です。


    パイオニアの不運は、有機EL失敗後にシャープと業務資本提携しましたが、そのシャープに詐欺的に裏切られたことです。

    シャープも身売りしてしまいましたが、パイオニアを共倒れさせたシャープの旧経営陣が無能でした。

  • イメージ
    カモ投資家さん
    2018/8/12 22:12
    「パイオニアの技術力を信じて買い支えた。」というところに、そういう投資のやり方って、いいな。と思いました。
    自信をもって買っていけるし、逆に、魅力がなくなったということも判断しやすいですね。
    利益をももたらしてくれて、良かった(^0^)


  • イメージ
    まはいさん
    2018/8/12 22:30

    カモ投資家 さん コメントありがとうございます。


    パイオニアの技術力を高く評価していましたが、その私の評価は結果的に間違いでした。

    パイオニアへの投資は、間違った評価に立脚していたにも拘わらず、勢いで利益を勝ち取りました。運が良かったです。


    最終的には、シャープの余波でパイオニアは共倒れです。

    残念です。

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    timeさん
    2018/8/14 00:03
    こんばんは
    ブログを見て、この業界を知らない自分ですが、ビクターの犬とかケンウッドってあったな、と、見てみました、統合していたんですね。

    パイオニアも会社の名前は良く知っていましたが、
    JPHONEの文字が感慨深かったです、といっても、ピッチです。
    どこの会社かは覚えていないし、気にもとめていなかったかな...
    子供に鍵と一緒に持たせていました、学校でばれ、ばらされて、担任に呼び出され、学校に取りに行きました。昔々のお話です。


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    まはいさん
    2018/8/14 06:43

    time さん コメントありがとうございます。


    J-PHONEはピッチやってなかったような、自信ないですけど。

    私はアステルのピッチを使っていましたから、他のピッチはNTTパーソナルくらいしかマークしていませんでしたし。


    携帯業界は20年あまりで、キャリアもメーカーも風のように去って行ってしまいました。


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    timeさん
    2018/8/14 08:13
    おはようございます
    私はJPHONEでした、Eメールが始めて携帯で使えるだったかで、ポケベルをとっとと捨てて乗り換えました。それから、ボーダフォン、そして、ソフトバンクと変わりました。自分では何も変えていないので、vodafone.ne.jpのアドレスなので、驚かれます。
    さらに事業としてはその前身もあったかと思いますが、わかりません
    器の名前は変わっていっても、個人としてはずっと使い続けているものもあるんだなと、ふと、思いました。

    そういえば、保有している株の会社が合併で名前の変わったものもありますし、ファンドに買い取られ上場廃止(このときはかなり上乗せで保有分買われて行きました)して、再上場になった会社もあります。医療事務センターで2部上場でしたが、現在のソラストは1部上場です。当時はPBR0.4程度で無借金でしたが、介護事業に舵をとるということで資金調達のためにそのような措置をとるという説明だったかと思います。サービス事業自体が機械に置き換わり、社会に占める割合が非常に縮小してしまうものもありますし、変わっていくものですね、介護事業の会社に主事業が変わって大東建託の会社になってしまいました。
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    まはいさん
    2018/8/14 20:23

    time さん コメントありがとうございます。


    私の携帯はボーダフォンからソフトバンクです。

    ボーダフォンの頃は、パケット契約していなかったので、vodafone.ne.jpのアドレスは貰っていません。

    アステルのPHSを解約してから、ボーダフォンに契約するまで、その間の3年間は携帯電話を持っていませんでした。

    今ではあり得ませんが、携帯電話を持っていなくても暮らせる時代でした。公衆電話で並ぶ必要も無くなっていたので、重い携帯電話を持ち歩くより、テレフォンカード1枚のほうが楽で良かったです。

    公衆電話が無くなってきてから、ボーダフォンに加入しました。


    株式投資を始めて16年ですが、当初の社名のままの会社は保有している中では3分の1もありません。

    ホールディングスになった会社が半分です。

    エイベックスと北洋銀行は、巡り巡って元の社名に戻りました。

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