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米英で日本のバラエティ番組の権利争奪戦始まる

米大手総合エンタテインメント・エージェンシー、ウィリアム・モリス・エージェンシー(WMA)は、アメリカおよびイギリスで、株式会社テレビ朝日のバラエティ番組3本を独占的に代理販売する契約を、同社と結んだことを発表した。

 WMAが代理販売する番組は、「いきなり!黄金伝説」の人気コーナー「芸能人節約バトル1ケ月1万円生活」と「愛のエプロン」、そして「ロンドンハーツ」で人気の「格付けしあう女たち」の3番組。「格付け~」は米国内のみの販売となる。

 この度の合意は、日本のバラエティ番組やそのリメイク番組がアメリカで話題となっている現状に基づくもの。これらコンテンツの争奪戦は、今年4月に行われたテレビ&デジタルコンテンツ国際見本市MIP TV Featuring MILIAMIP TV Featuring MILIAでも顕著だった。実際、同見本市で評判を呼んだフジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の人気コーナー「脳カベ」のリメイク“Hole in the Wall”(米フォックス・チャンネル)はこの9月の放送開始直後からファンを増やしているほか、TBS「風雲!たけし城」に強い影響を受けているというABCの“Wipeout”や、10人のアメリカ人が日本のゲーム番組に挑戦する同じくABCの“I Survived a Japanese Gameshow”も高視聴率をあげている。

 今回販売される番組フォーマットは、マンションに隔離された芸能人が所持金1万円内で1カ月間の食費・光熱費をまかない残金の多さを競う「芸能人節約バトル1ケ月1万円生活」。複数の女性タレントがレシピなしで制限時間内に料理を作り、ゲストがその出来映えを採点する「愛のエプロン」。女性タレント10名がさまざまなテーマで互いの評価をめぐる激しいバトルを繰り広げ、出演者全員のランキングを推測する「格付けしあう女たち」。米英のニーズを取り入れ、リメイクされた番組からは、面白いと思うことへの相違も垣間見えるかもしれない。
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