あさっての投資家さんのブログ
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繰越償還が多い運用会社に気をつけろ!
ファンドとは、長期保有を目的とした金融商品。
…とのタテマエがあります。
しかし、長期保有をしたくても、
強制的に償還させられてしまってはそれもできません(涙)
予定通りの満期になったため償還するなら話はわかりますが、
繰上げで償還になるのは勘弁してもらいたいところです。
そして、節操なく新規ファンド立ち上げ&繰上償還をおこなう運用会社には、注意が必要です。
そんなわけで、ここ1年で繰上償還が多い運用会社がどこなのか集計してみました。
もととなる資料は、投資信託資料館の償還した投資信託。
期間は2017年2月~2017年11月。(直近の2018年1月や2017年12月の記載はないため)
ただし、ファンド運用数が多い運用会社は必然的に償還数も多くなってしまうため、
償還数÷運用数×100(%)の値を出して、トップ10を一覧にしてみました。
(ファンド運用数は、この日経の記事からファンドの運用会社別の運用本数を参照)
運用会社 繰上げ償還率(%)
岡三 9.84%
UBS 5.88%
三井住友アセット 5.34%
三井住友トラスト 5.04%
AM One 4.64%
大和住銀 2.09%
フィデリティ 1.90%
ゴールドマン 1.43%
JPモルガン 1.32%
三菱UFJ国際 1.17%
※損保ジャパンの繰上償還は8本ですが、運用本数が不明なため一覧には載せていません。
注意:
私の集計ミスの可能性もあるので、実際に資料参照をお願いします。
ただし、償還率が上位だからといって、非難するつもりはありません。
なぜなら、たまたま繰上げ償還が多くなってしまったケースや、
運用会社の合併によるファンドの整理時期にあたってしまったということも考えられるからです。
しかしながら、ファンドの繰上償還が多い状況は、投資環境として健全とはいえません。
さすがに繰上償還がゼロにできるとは思いませんが。
やみくもにブームに乗っかってファンドを作るのではなく、
まじめに設定・運用すれば繰上償還が減るはずです。
そうなれば、運用会社にとっても長期的に信託報酬を得られ、メリットになるのではないでしょうか。
今後の運用会社の努力に期待したいですね。
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コメントありがとうございます。
>実は私も昨年一つ・・・なんですが
>繰り上げ償還がこんなにも多いのに驚きです。
>そもそも私が投資信託を買うのには「長期で育てる」のが目的
>なので、途中で「閉店ガラガラ」では困ります。
私も何本か、繰上償還で締めだされました(涙)
運用会社としては、下火になったファンドをさっさと店仕舞いして、
売れそうなファンドを立ち上げたいのでしょうが、
ファンドを持っている投資家からすれば、何も抵抗できずに終わってしまいますよね。
>選ぶこちら側も、しっかり勉強が必要ですね。
>真新しい流行のものでなくとも
>じっくり運用して、そこそこのパフォーマンスを出しているもの
>こちらの目的に合った商品を選ぶこと。
基本的には、資産規模も注意しながら長く運用してくれそうなものを選ぶしかありませんよね。
ただ、私の欲しいファンドは主流から外れているものがほとんどなので、繰上げ償還のリスクが…(汗)
>大変お勉強になりました♪ ありがとです~
非難されることも覚悟し投稿したのですが、
ぽけぽけさんのお役にもたてたようで、嬉しいです。
コメントありがとうございます。
>積み立て組なので大変参考になりました!
ネットで探してもこの様な資料がなかったので自分で調査、集計しましたが、
正直、みんなの参考になるかわかりませんでした。
soltさんのお役にたてた様で、嬉しいです。
>いま、積み立てNISAのスタートやidecoブームで、ファンド乱立で、ちょっと出しすぎなんじゃないの、と心配しています。。
>あまり経験や知識のない人が、気軽に積み立てをはじめる時代になってきているので、ちゃんと腰すえて運営してもらいたいもんです。
仰るとおりです。
どんどんファンドが生まれるということは、償還し終了するファンドも出てくるということ。
長期的に資産運用したいのに、強制的に繰越償還されてはたまったものではありませんよね。
積み立てをする投資家の事を考えて、長くしっかりファンドを運用して欲しいですよね。
積み立て組なので大変参考になりました!
いま、積み立てNISAのスタートやidecoブームで、ファンド乱立で、ちょっと出しすぎなんじゃないの、と心配しています。。
あまり経験や知識のない人が、気軽に積み立てをはじめる時代になってきているので、ちゃんと腰すえて運営してもらいたいもんです。