東京都の台東区と荒川区はホームレスの多いところとして知られているが、 そのホームレスが図書館にやってきて困らせているという。 その件について上記リンク先の記事を御覧いただきたい。
これは、図書館の問題ではなく 生活保護政策の問題に他ならない。 この記事は図書館の範囲内に限定して問題を取り上げているが、 何故 ホームレスが図書館に押し寄せるかと言えば ホームレスが そういう状況に置かれているからである。
囲碁サイトでお付き合いいただいている方のブログをよんでいて、考え込んでしまいました。
http://blogs.yahoo.co.jp/midnight571exp/16115490.html
といいますのも、一昨日、新聞記事を見て、大学生になったばかりの娘とこの記事に関して会話をしたからです。
彼女は、学生が勉強したいと思っても図書館に大学生の居場所がない上に、大学も図書館はなかなか空席がないから、ホームレスを締め出すのは当然である、という単純な立場を主張していました。
もちろん、社会的な弱者を「どげんかせんといかん」という視点を持っていることは承知していますが、話の行きがかり上、反ホームレス、という立場をとり、私と対立しました。
親子のジャレあいのような、意見交換のことはおいておきますが、ホームレスの境遇に運悪く陥いった人を支援して復帰させてあげる社会システムが機能していないことを指摘しておられます。
私はその考えに賛成です。
さらに、自分の経験から言いますと、老人ホームに入ってくる高齢者には、することが何もないのですが、ほとんどの方は、仕事を持ちたがります。
洗濯物のタオルをたたむ「仕事」は、どの施設でも、入居者の元気なおばあちゃんの重要な仕事です。
食堂に集まってレクをするときに、何かを配ってもらうとか、集めてもらうという仕事は人気があります。
でも、残念ながら、ホームの中に、やってもらえる仕事はほとんどないのです。
軽度の認知症程度で、老人ホームに入っている元気な男性だと、「何をしたいですか」という問いかけに対して、かなりの割合で「仕事」って答えが返ってきます。
仕事は、お金を得るためではありますが、社会に必要とされているということを確認する作業でもあると思います。
仕事を失い、自分の居場所を失い、自尊心を失った人が、最後に失うかもしれない人間らしい心。
それが、強い立場にいる人の側から先に、欠如していくのが感じられます。
以上、雑感です。
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