FRBによる年内利上げ観測が高まったことで
米国の金利と共に国内の金利も上昇し、利鞘が拡大するとの思惑から
メガバンクや保険セクターの株が買われる可能性は高いと思います。
つまりメガバンク等は、金利の上昇によって本業の収益拡大が期待されるためで
過去に於いても、米国の利上げ観測浮上時や好調な経済指標が示される度に買われており
今回も同様の経緯を辿るのではないかと考えています。
(但し地合いが悪化すれば、たとえ買われても短期で終わるかも知れません)
また輸出関連株も円安期待で買われると考えるのは当然ですが
先にお話しした様に、第一四半期は円高に大きく足を引っ張られただけでなく
早々と通期業績予想を下方修正した銘柄も見受けられました。
しかし主要企業のうち
第一四半期決算と同時に想定為替レートを引き下げた企業は全体の三分の一程度と言われており
https://zuuonline.com/archives/118193
現状の為替水準が続けば、今後下方修正を余儀なくされる企業が続出することが予想されます。
従って、少なくとも円高を吸収した上で、さらに前年比が伸びる可能性が高い成長企業や
想定為替レートを大幅に引き下げた(ドル円なら100円程度)企業以外は
安心して投資出来ない状況だと思います。
その他、米国の利上げに伴い、意外性も含め注意して置きたい銘柄群を列記します。
①外国人の持ち株比率が高い銘柄
②新興国市場(特に中国)の売上比率が高い銘柄
③成長性が低い銘柄、またはセクター
④高配当銘柄
(意外かも知れませんが、高配当のメリットが薄れるリスクも考えて置く必要があります)
⑤米国の売り上げ比率が高い自動車関連株
(利上げによりローン金利が上昇し、高額商品の買い控えが起こる可能性があります)
*あくまでも可能性があるというだけで、高い確率でそうなるという訳ではありません
ただ、今後ご自身が保有される銘柄の中に、心当たりのある銘柄があれば
検証する材料にはなると思います。