流石に「エゲレスネタ」を回避しようと、今日の東京市場は買い手不在の展開になりました。
特にファンダを伴わない新興銘柄は幅広く売られ
取り敢えず嵐が去るのを待とうという投資家心理が如実に表れた一日でした。
勿論嵐が去っても株価が元に戻る保証はありませんが
それでも極めて賢明な選択だと思います。
因みにリーマンショック以降
日本の個人投資家は世界的にも高いレベルに成長したと言われていますが
黒田バズーカ第二弾で海外勢が一斉に買いに来た2014年11月や
やはり海外勢が大幅に買い越した2015年4~5月に、国内の個人投資家は大幅に売り越し
しっかり利益確定させたことからも分かります。
ところで今日の欧州市場は、英国を含めて今のところ連騰中ですが
恐らく現地では残留派優勢との見方が変わっていないものと思われます。
万一、今日も高く引ければ、離脱懸念で下落した株価はほぼ帳消しとなり
国民投票の結果にポジティブ・サプライズは存在しない様な気もします。
・・・ということで、英国ネタにもそろそろ飽きて来たので
今日は余談ですが「3113 Oakキャピタル」が投資した銘柄は買いか?という話をしてみます。
ご存知の様に同社は企業再生性を目的とした投資を行う投資会社ですが
実態は仕手筋とほぼ変わりがないことは良く知られています。
つまり、企業再生とは名ばかりで、放って置けば倒産するしかない企業の新株を引き受けた後
株価を暴騰させて売り抜けるという手法です。
勿論企業が株価操作を行うことは出来ないので
社長に近い仕手筋に株価操縦を依頼しているのだと思いますが
バレない(または調査されない)だけで、厳密に言えば立派な違法行為です。
因みに「5856 東理ホールディングス」の福村康廣社長は
嘗て自ら仕手戦を指揮し、自社株の株価操作も行っていたことを思い出します。
とにかく相当なワルですが、負けず劣らずブラックな企業は
現在上場しているだけでも、Oakを含め数十社は思い浮かびます。
http://droppernews.com/archive3407.html
<Oakキャピタルの手口>
http://blog.livedoor.jp/proinvester-socialgame/archives/35540751.html
とはいえ、新株を引き受けた以上、ほぼ100%近い確率で一度は株価が暴騰するのなら
ギャンブラーにとってはOakキャピタル銘柄は買いなのかも知れません。
ただ逆に考えれば、Oakの出資を受けた企業は資金調達の道が殆ど閉ざされていた訳で
多くの企業は延命はしても、何れは「お父さん」が迎えに来ることになると思います。
<記憶に新しいOakキャピタル関連銘柄> *( )内はOakからの調達資金
この中には現在進行形の銘柄も含まれていますが、実に錚錚たる顔ぶれがズラリと並んでいます。
2321 ソフトフロント (10.5億円)
3323 レカム (5.5億円)
3350 レッド・プラネット・ジャパン (17.5億円)
3656 Klab (6.5億円)
3753 フライトホールディングス (13.0億円)
3758 アエリア (12.0億円)
3783 ナノ・メディア (16.7億円)
3823 アクロディア(6.0億円)
3840 パス (25.0億円)
4582 シンバイオ製薬 (15.0億円)
4777 ガーラ (20.0億円)
6618 大泉製作所 (3.0億円)
6721 ウィンテスト (5.0億円)
6731 ピクセラ (14.0億円)
6775 TBグループ (1.7億円)
7992 セーラー万年筆 (13.9億円)
さてこの中から一体何社生き残ることが出来るでしょうか???????