衣雲さんのブログ
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財務省の口先介入
今まで2ヶ月くらい110-115円の間のレンジで動いていたのが、110円を一気に突破して、どうやら円が一段安いレンジに突入した可能性が高そうです。
これに対して一番危機感を抱いているのは2%の物価上昇が遠のきつつある日銀ですが、伊勢志摩サミットでイニシアチブを取りたい安倍さんがつい2日前のウォールストリートジャーナルで「為替介入ダメ絶対」などと言ってしまったばっかりに、実弾を撃つことができない状態に。財務省は財務省でこのまま沈没しては消費増税も遠のくため「口先介入」という空砲を撃つだけ撃ってみましたが、市場に虚しく響くだけでした…私の知り合いなど安倍さんに対し「バカは喋るな!!!」と怒り心頭に発しておりました。私も、そこまで言わないまでも、福島第一原発事故のとき菅直人さんがピント外れのことをしてメルトダウン対応の足を引っ張ったように、世界中がデフレ懸念で通貨切り下げ競争とブロック化に進もうとしているときに、安倍さんがピント外れのことをして日本経済のメルトダウン対応の足を引っ張ってしまいそうと不安にはなります…
結果的に、財務省の口先介入は完全に空振りでした。いえ、空振りどころか、市場は「円高牽制のつもりなら逆効果」という発言が大勢を占めているようです。恐らくどの時点かで介入する用意はあるはずなのですが、逆に言えばそこまでは「円高を容認する」というシグナルということにもなるからです。となれば、市場は市場介入ラインまでの円高追求チキンレースに突入するということになるので、介入ラインまで円高が止まらない状況が続いてもおかしくありません。
安倍さんとしてはG7で「おもてなし」する手土産の準備でウキウキしているのでしょうが、安倍さんが止まってる間にも世界経済は常にモノスゴイスピードで動いています。修学旅行が待ち遠しい気持ちはわかりますが、足元の危機を再優先してほしいものです。
注記:第1稿で寝ぼけて財務省を日銀と書いてしまいました。訂正します。
財務省の口先介入という文章で
某大臣の口先だけ(ちょっとゆがめた感じ)しかイメージが湧きませんでした
更なる円高の懸念もあるし機先を制して早めに手を打つのが
効果は出るんだと思うのですが、、、
動きについて行くばかりでは疲れるだけです。
一本飲みましょう。