kabukabumanさんのブログ
中国の「原油爆買い」が止まらない
中国の爆買いは日本の電気製品や薬だけではありません。
景気の後退が心配される中、一昨年頃から原油(ドバイ)の輸入量が急増し
昨年は何度も過去最高を更新しています。
http://jp.reuters.com/article/china-oil-import-idJPKCN0S80YI20151019
https://www.rim-intelligence.co.jp/news/select/category/feature/article/598615
従来から、中国企業にはスポット市場での取引シェアを高めることで
値決めに対する影響力を強める戦略があるそうですが
原油安に乗じて、一気に備蓄量を増やすことも出来るため
中国にとって、原油価格の暴落は願ったり叶ったりだったという訳です。
原油を爆買いしているのは、国営石油企業大手「中国石油天然気集団(CNPC)」の子会社で
原油のトレーディングなどを行っている「チャイナオイル」です。
同社は昨年8月、ドバイ原油のスポット市場全体で取引された成約件数のうち
およそ9割を独占したと言われています。
さらに中国は原油先物市場を創設し、原油価格の値決めで影響力を強める狙いがあるとのこと。
因みに、先頃日本が買い付ける予定のドバイ原油が中国に横取りされる事態が起こっており
日本企業の調達戦略も転換期に差し掛かっている様です。
一方で、鉄鉱石の輸入も過去最高を更新しています。(銅も過去2番目の規模に増加)
http://www.japanmetaldaily.com/metal/2015/steel_news_20150114_1.html
こうしてみると、中国はバブル崩壊どころか、まだまだ余裕すら感じます。
年初からの株価暴落で、世界は「チャイナリスク」などと大騒ぎし
挙句の果てに、ジョージ・ソロスの戯言に振り回されましたが
当の中国は、世界同時株安を横目で見ながら
マイペースで着々と将来の経済基盤を固めている様な気がします。
日本人は「強かさ」を中国から学ぶ必要がありそうですね。
rotusさん おはようございます。
中国経済に関する最近のニュースから解かることは
過剰生産を止め、企業の統廃合やリストラなど
構造改革が急ピッチで進んでいるということです。
その代表的な例が鉄鋼の減産で
最近資源価格が上昇している要因の一つだと考えられています。
一方で、中国の経済指標は確実に悪化していますが
構造改革が予定通りに進めば、GDP4~5%は上出来だと思います。
世界の株式市場はジョージ・ソロスの戯言にまんまと騙され
年初から売りが売りを呼ぶ展開になりましたが
中国ネタは、今後株安の要因として使い難くなる様な気がします。
むしろ日本が中国から学ぶべきことも多いのではないでしょうか。