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3月1日の海外株式・債券・為替・商品市場

3月1日の海外株式・債券・為替・商品市場
2016/03/02 07:54 JST





◎NY外為:円、対ユーロで反落-中国金融緩和で逃避需要が後退

1日のニューヨーク外国為替市場では円が対ユーロで反落。アジアの取引時間帯にほぼ3年ぶりの高値を付けた後、中国の金融緩和が同国の経済見通しを明るくしたことから、円への逃避需要が後退し下げに転じた。

円は主要31通貨全てに対して下落。中国人民銀行(中央銀行)は2月29日、市中銀行に課す預金準備率を引き下げると発表した。世界市場の混乱から逃避需要が強まり、円は2月に対ユーロで7.1%上昇。

ドルに対しては7.5%上昇し、2008年10月以来の大幅高となっていた。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「リスク資産は3月に入って順調に滑り出した。そのため、前月に大きく上昇した円の買い持ち高を解消する絶好の口実を提供した」と指摘しながらも、「せいぜい一時的な動きにすぎない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ユーロで前日比1.1%安の1ユーロ=123円90銭。

一時は2013年4月以来の高値となる122円09銭を付けた。対ドルでは1.2%安の1ドル=114円01銭。一時は0.5%上昇する場面もあった。

年初からの円の独歩高は日本の輸出業者に打撃を与え、日本の成長を圧迫するとの懸念を強めた。

日本の当局は円高を抑制する手段を示唆し、円の安定化に努めたが、財務省が29日発表した1月28日から2月25日までの「外国為替平衡操作の実施状況」で為替介入額がゼロだったことが明らかになった。

ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は「この日はリスク意欲がやや高まった」としながらも、「市場の雰囲気が慎重なため、円が大きく下げることはなさそうだ」と語った。

円は年初来で対ドルと対ユーロの両方で5%余り上昇している。

ウエストパック銀行の為替ストラテジスト、ショーン・キャロー氏(シドニー在勤)は「預金準備率引き下げ発表は皆に何らかの影響を与えた。成長支援のほか、資金流出の圧力を弱めるものとして金融緩和を歓迎することもできるし、予想よりも状況が悪化していることを反映しているとも捉えられる」と話した。




◎米国株:急伸、ナスダック100指数は昨年8月以来の大幅上昇

1日の米国株は急伸。ナスダック100指数は6カ月ぶりの大幅高となった。米国の景気に底堅さが示されたほか、国外中銀の景気刺激に前向きな姿勢が好感された。

米国の製造業が1年に及ぶ不振から脱しつつあることが示唆され、月間の自動車販売統計も消費の拡大を示した。前日は中国が追加刺激策を講じ、投資家の懸念を緩和した。この日は銀行株とテクノロジー株が上げをけん引した。

S&P500種 株価指数は前日比2.4%高の1978.35 。ダウ工業株30種平均は348.58ドル(2.1%)上げて16865.08ドル。ナスダック100指数は3.2%上昇した。これは昨年8月26日以来で最大の上げ。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニアグローバル株式ストラテジスト、スコット・レン氏は「状況が大きく変化したわけでもないのに、株価は大きく上昇した」と述べ、「この日は50日移動平均を上回って取引が始まり、それが取引終了までの方向を決めた。経済ニュースやバレル当たり30ドルを上回った原油価格も株価を押し上げた。株式市場がどれほど安定性を待ち望んでいたのかがうかがえる」と続けた。

2月の米製造業活動は縮小圏にとどまったものの、市場予想より小幅な縮小となった。新規受注や生産が拡大を示した。また1月の建設支出は前月比で1.5%と大きく増加した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は14%低下し17.70と、年初来の低水準。一日の下げ幅としては1月22日以来で最大だった。

S&P500種産業別10指数のうち9指数が上昇した。JPモルガン・チェース、アップルはいずれも大きく上昇した。選択的消費株や小売株も堅調だった。アマゾン・ドット・コムとティファニーは4%超の値上がり。自動車のフォード・モーターは2月の販売統計が好感され、2012年10月以来で最大の上げとなった。

今月16日発表の連邦公開市場委員会(FOMC)結果を前に、利上げ軌道を予測する上で経済統計の内容に注目が集まっている。今週4日には労働省が2月の米雇用統計を発表する。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は自身は依然としてインフレ率が時間の経過とともに連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%に到達すると予想しているが、最近の金融市場の混乱で以前ほど確信が持てなくなったと述べた。

市場では今月のFOMCで追加利上げが決まる確率は12%として織り込まれている。9月末までの追加利上げの確率は50%に上昇し、12月だと63%となっている。株価が大きく下げた2月11日の時点では、追加利上げの確率は11%しか織り込まれていなかった。

テミス・トレーディングの株式トレーダー、マーク・ケプナー氏は「製造業統計は予想を上回り、建設支出も良好だった。経済統計の内容としてはまずまずだ。年初にマイナス金利やデフレが話題になったことを考えれば、インフレが今後数カ月間で引き続き上昇してくれたら上々だ」と述べた。




◎米国債:3カ月ぶり大幅安、製造業景況指数が市場予想上回る

1日の米国債相場は大幅下落。10年債利回りは昨年12月以来の大幅な上げとなった。製造業の景況指数が市場予想を上回り、米経済の底堅さが示唆されたことが背景にある。

米供給管理協会(ISM)の発表によれば、2月の米製造業活動は縮小圏にとどまったものの、市場予想より小幅な縮小となった。新規受注や生産は拡大を示した。債券市場のインフレ期待の指標である10年物ブレークイーブンレートは8営業日連続で上昇。2年債利回りは約1カ月ぶり高水準に上昇した。市場では年内に利上げが実施されるとの見方が強まっている。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「深刻な景気低迷を市場が見落としていたとの懸念が広がっていたが、今回のデータはそれが事実ではないことを示唆した」と指摘。「これは米国債市場にはマイナスだ」と述べた。

ブルームバーグ世界債券指数によれば、米国債の年初2カ月のリターンは合計3%。株式や商品市場でのボラティリティの高まりを受け、世界の成長減速で米経済活動が抑制されるとの懸念が強まったことが背景にある。

市場は今後の政策金利の道筋を見極めるべく、今月15ー16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目している。ブルームバーグのエコノミスト調査によると、4日に発表される2月の米雇用統計では19万5000人の雇用増が見込まれている。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回り は前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。上げ幅は12月14日以降で最大。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は26/32下げて986/32。

2年債利回りは7bp上げて0.84%と1月26日以来の高水準。

ブルームバーグがまとめた金利先物データによると、9月までの利上げ確率は約50%として織り込まれている。2月25日時点では27%だった。この算出は次の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業総合景況指数は49.5と、昨年9月以来の高い水準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト77人の予想中央値は48.5だった。

前月は48.2。縮小と拡大の境目である50を若干下回った一方、前月から改善したことで、製造業が低迷から脱しつつある可能性を示唆する他の指標を裏付ける内容となった。

RBSセキュリティーズの米州戦略責任者、ジョン・ブリッグス氏は同指数について「世界的に広がる景気への弱気な見方を構成する大きな柱の一つ」を取り除くものだと指摘した。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は先に、今年の米成長見通しを「わずかに」引き下げたと説明した。 




◎NY金:下落、ISM製造業指数が予想より小幅縮小-逃避需要減退

1日のニューヨーク金相場は下落。米供給管理協会(ISM)製造業景況指数がエコノミスト予想より小幅な縮小にとどまったことから株式相場が上昇、逃避先とされる金の買いが減退した。金は2月、月間ベースで2012年以来の大幅高となっていた。

TDセキュリティーズのシニア商品ストラテジスト、マイク・ドラゴシツ氏(トロント在勤)は電話インタビューで、「米経済指標を見ると、ISM製造業指数はなお縮小圏にあるが、市場では最悪の数字が予想されていたため、底堅さを示したと言える」と指摘。「こうした短期的な悲観論の一部が反転したことで、金にマイナスの影響を及ぼした」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時1分現在、金スポット相場は前日比0.6%安の1オンス=1231.10ドル。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.3%下落の1オンス=1230.80ドル。

銀先物5月限は1.1%下げて14.756ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムは値上がりした。




◎NY原油:続伸、2カ月ぶり高値-OPEC生産減少と株高で

1日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸、約2カ月ぶりの高値で引けた。前日に公表されたブルームバーグの調査で、2月の石油輸出国機構(OPEC)産油量減少が明らかになった。中央銀行による景気刺激期待で、株式相場は世界的に上昇した。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)のシニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は「中国人民銀による預金準備率引き下げを好感した買いが続いている」と指摘。「強気な期待に相場は支えられている。米国外の産油国が減産に応じる、もしくは低価格がいずれ米国の生産に大きな影響を及ぼすとの感触が広がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比65セント(1.93%)高い1バレル=34.40ドルで終了。終値ベースで1月5日以来の高値。ロンドンICEのブレント5月限は24セント(0.7%)上げて36.81ドル。





◎欧州株:ストックス600、4日続伸-ロンドン証取が急伸

1日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は4営業日続伸となった。自動車株の上げが目立ったほか、買収合戦の真っただ中にあるロンドン証券取引所グループ(LSE)が大きく買われた。

ドイツの自動車メーカー、BMWは4.2%上昇。同社のハラルド・クルーガー最高経営責任者(CEO)は今年の販売台数が過去最高を更新するとの見通しを示した。独同業のダイムラーは2.5%上昇。同社トップは欧州と中国で売り上げの伸びが力強いと指摘した。LSEは7.2%の大幅高。

ドイツ取引所と合併協議を行っているLSEに対し、インターコンチネンタル取引所(ICE)が買収案の提示を検討していることを明らかにした。

ストックス600指数は前日比1.4%高の338.72で終了。2月11日に2013年以来の安値を付けたものの、銀行株と石油株の上昇を手掛かりに同指数はそれ以降12%上げている。この日は業種別19指数全てが値上がりした。

ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のシニア株式トレーダー、ジョン・プラサード氏は「市場センチメントが改善し始めている。誰もが金融市場の終わりと考えていたが、そうではなかった」とし、「原油が値を戻し、自動車業界も好調だ。それに加え、最近の世界の経済ファンダメンタルズは悪くない」と語った。

個別銘柄では、スイス最大の生命保険会社、スイス生命が5.3%値上がり。同社が予定する配当が予想を上回った。バルブ駆動装置などを手掛ける英ロトルクは12%急伸。コスト節減プログラムの加速が好感された。

一方、英銀バークレイズは8.1%下落。減配の計画を発表し、将来の業績への懸念が強まった。スイスの資源会社グレンコアは2.1%下げた。通期決算で大幅減益となったことが売り材料。





◎欧州債:イタリア債とスペイン債上昇-ドイツ債とのスプレッド縮小

1日の欧州債市場では、株高を背景にイタリアやスペインなどの高利回り債が上昇。両国債10年物のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は3週間で最も小さくなった。

欧州株の指標であるストックス欧州600指数は2週間にわたり上げ基調にあるほか、米製造業指標を好感して米国株も大きく上昇。これを受けて、イタリアやスペインの国債パフォーマンスは域内の高格付け国の債券を上回っている。この日発表された2月のユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)改定値は活動鈍化をあらためて示したが、いわゆる周辺国の国債が買われる展開となった。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の欧州金利戦略責任者、ピーター・シャフリク氏(ロンドン在勤)は「欧州の経済データは総じて弱いが、この日の欧州債相場を動かしている要因は株式相場だ」とし、「株式相場が反発し、それで周辺国債もやや値を戻している」と語った。

ロンドン時間午後4時55分現在、イタリア10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.39%。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格は0.34上げ105.625。同年限のスペイン国債利回りも4bp下げて1.49%。

ドイツ10年債利回りは4bp上昇し0.15%。イタリア国債とのスプレッドは124bpに縮小し、先月4日以降では最小となった。






ブルームバーグ抜粋
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