辛口の書き込みで知られるMさんが、11月初めに静かに退場されたようです。
私もMさんの「日記」には注目し、コメントのやり取りをしたことがあります。机の上にある金ピカの「招き猫」は、Mさんの日記から教えられて、百円ショップで購入したもので、その後の株の取引に幸運を授けてくれています。
ところが、今年の夏ごろ、私の電子書籍のプレビューに、彼のものと思われる書き込みがあり、「当たり前のことしか書いてなく、買って損した」とありました。ブックレビューは、最も重要な購買動機になります。アマゾンのレビューでは、訂正取り消しができず、レビューできる人の資格もかなり厳しく制限されています。
私も当初は憤慨しましたが、そのうちに、今の投資家が求めているのは、当たり前の情報でも、何か変わっていないと興味を示さないと考えるようになりました。そこで、内容を一新し、書き込みのあった書籍を廃版にして、このほど新版を発売した経緯があります。
あわせて、私のブログ(日記)も、従来の一話完結のエッセイではなく、問題提起を中心に変えました。
今考えてみると、Mさんから学んだところも多かったようです。彼の書き込みには、時々ハッとするようなものがありましたが、情報源として、年間30万円ほど投資顧問料を払っているといっていました。わずか300円の本に「損した」といっておられる方ですから、30万円は大損だったのかもしれません。