kabukabumanさんのブログ
NY市場雑感(現状分析と今後の見通し)
心配していたNY市場は下げ幅が拡大しており、さらなる調整が考えられる状況だと思います。
何しろ株価は8月の暴落から、あっという間に回復した訳ですから
その原動力にヘッジファンドが関わっていた可能性は極めて高いと考えるべきでしょう。
因みに下図はNYSEの騰落レシオですが、11月初旬が今年最高の水準でした。
そうでなくても、120%を超えると見事に減少に転じていますから
最近の調整は至極当然のことだと思います。
しかも今月の調整は、下落幅が今年一番の急カーブを描いていることから
株価を急速に持ち上げて置いて、利確に転じた資金源の存在が窺われます。
つまりヘッジファンドが関与していたと考えれば辻褄が合うという訳です。
一方、この図から推察出来ることは、今年の騰落レシオは8月の暴落相場を除き
一度も80%を割り込んだことがありません。
またNYSEの騰落レシオ80%をダウに換算すると、概ね16470ドルとなり(自己計算です)
昨日の終値17245ドルとは、まだ775ドルの開きがあります。
ただ80%を割った8月下旬は、ハゲタカファンドの売り崩しという特殊要因がありましたから
今年の流れを見る限り、そこまで下げる理由は無さそうです。
つまり普通に考えれば、16000ドル台後半で反発する可能性が高い様な気がします。
無論、騰落レシオ60%以上は売られ過ぎとまでは言えないので安心は出来ませんが
あくまで今年の経過を見る限り、米国の景気が決してピークアウトした訳ではないので
ここは常識的な判断に分があると考えています。
ただ万一、今年一番の調整に発展すれば、それは株価操縦以外の何物でもないと思われますし
言わずと知れた絶好の買い場になるでしょう。
因みに東京市場は、このところNYの下げに殆ど反応していませんでしたが
その理由を円安や国内企業の決算に求めるのは、個人的にやや無理があると考えています。
つまり東京市場もNY市場に遅れて、米系ヘッジファンドの介入を疑っています。
従って、こちらも急落の可能性を考慮して置くべきで
穿った見方をすれば、ここから売り崩し
日銀に年内の追加緩和を迫るというシナリオもありだと思います。
まあいろいろ考えても主導権は海外勢が握っているので
今は僅かな持ち株にもヘッジを施すのが賢明だと考えています。
musashiさん こんにちは。
冷静なアドバイス有難うございます。
確かにアナリスト予想は上昇するという見方が多いですね。
でも私はまだ頑なに下落すると考えています。
但し日銀が追加緩和に踏み切れば話は変わりますが。
何れにしても方向感が全く見えない間はヘッジが不可欠だと考えています。
私が株式投資を始めた時に先輩から教わったことですが
投資を行う時にヘッジをしないなんて有り得ないと言われました。
ただ相場が行け行けどんどんになると、ついつい忘れてしまいます。
それに私は、株は買うものであって空売りは邪道だと考えていましたので
尚更空売りには抵抗がありました。
しかしその後のリーマンショックで、先輩の教えが身に染みて解かりました。
以後、個別の空売りは滅多にやりませんが、先物の売買で対処しています。
ということで、年内の投資スタンスは
「ニュートラル・様子見・ヘッジ」という気持ちを
常に忘れない様にしたいと思います。