平成相場三昧伝 日本郵政 かんぽ生命 ゆうちょ銀行

[ほんま そうかいさん]

　今回の郵便局IPOご当選者様には、おめでとうござします。ただし、小生は、抽選の申し込みは、せなんだ。その訳は、・・・・・以下は、あくまで個人的感想。

◎日本郵政・・・日本国憲法第二十一条「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。」。

だふにもかふにも、郵便は、明治の前島密以来の、国家の保障する個人の自由を守る郵政省の官業に思ゑるけどなぁ。なんでこんなことに、なったのか？

　その昔、ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞを訪問した小泉元首相が、ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ國の郵便が民営だったのに、気づいたのが運の尽き。功名心のかたまりの小泉首相は、竹下首相に続け、これそ我が功名が辻よ。

出来心で郵政民営化を思いつゐた。そこらへんが眞相では、あるまひか。なにせ、目立たなきゃおさまらなひ人。人呼んで「ｽﾎﾟｯﾄ･ﾗｲﾄ症候群」のお方。

　だけど、郵便局は、国鉄と違って黒字。国民の血税は、一円も投入されていなかった。民営化の必然性は、なかった。さらに、本邦とﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ國では、事情があまりにも違ひまする。ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞの人口は、約４２０万人。九州が、約１３００万人ぐらひだから。

さらに、この話には、ｵﾁがあり、その後、ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞは、やっぱり、郵便だけは、国の事業だときづいて、国営化したのでした。

噫々、小泉首相が、かの國で、怪鳥ﾐｭｰを見たり、ﾏｵﾘ族のｳｫｰ・ﾀﾞﾝｽに感心して、すんなり帰ってきてくれていたらなぁ。

◎かんぽ生命・・・簡保といへば、簡易生命。死亡給付金が、最高一千万円。入院日額１５０００円。

郵政省の経営する、官営保険もあつて、よかったんぢゃなひか。はっきり言おふ。民間生命保険には、だふあっても拝金主義の匂いがする（外務員が手数料制のため）。

「女の血と脂を吸って、太った。」故山本夏彦言。はっきり言って、図星だらふ。そういふ険しいﾏｰｹｯﾄへ、郵便局の、皆さまは、参入することになった。やっぱ、土俵が違ふんじゃなひの。

といったﾓﾛﾓﾛの思ひが邪魔して、だふあってもこのIPOには、申し込めなかった。

                                                                                                       本日これまで。Time up.