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企業と赤い糸で結ばれて

 
私の著書に「五能線」という小説があります。旅を扱ったストーリーで、日本最北を走る観光列車と日本海に沈む夕日の美しさを背景にしています。


その一節の「運命の糸」では、主人公がバブルのさなか「日本通信工業」という株に出会い、運命の糸に結ばれるまま、200円で買った2万株が、3年後に4,000円になって、彼の人生を変えるのです。そう、株は人生を変えたのです。


彼が、どうして運命の銘柄に出会い、赤い糸を離さなかったか……。


もし、民主党政権時代に、10,000円台のユニクロに出会ったとします。その後、アベノミクスの初期に20,000円になり、2年半後に60,000円まであって、現在は50,000円を切ったところにあります。じっと持っていれば、資産は3年の間に5倍(千株持っていれば、5千万円)になっています。


でも、3年間、じっと1銘柄を持ち続けているでしょうか。バリュエーションで見ても、現在PERは40倍、配当利回りは、とっくに1%を切っています。3年もの間持っている人は、会社関係者以外ほとんどいないでしょう。


それどころか、ユニクロは短期投資家の格好の空売り対象となり、その都度やられて「空売り人の墓場」とさえいわれています。それでも「赤い糸」を信じて持ち続けたとしたら、やはり株価は運命を握っているのかもしれません。


ともあれ、ユニクロはアベノミクス相場の本命中の本命だったのです。これからも、本命でいられるかどうかは誰にも分りません。そろそろ、別の赤い糸を見つけたほうがいいのでしょうか。


「波乗り投資法」では、4~5年に1回ある停滞期から上昇、天井、下落、そして次の相場に入る停滞期までのサイクルの初期に、あらかじめ選定した株式を少しずつ購入し、上昇期に入るまでにポートフォリオを完成させ、以後は高値の銘柄を売却し、その資金で株を買い増しし、持ち株を増やしてゆきます。


計算上では、安値から天井に掛けて資産を2倍にし、下落期に3/4にまで減少すると考えると、1サイクルの終了時には出発点から1.5倍(2×0.75)になります。この操作を20年間で4回繰り返せば、1,000万円が5,000万円となりますが……。


問題は、どうやって銘柄を選ぶかです。銘柄の選択、購入の時期、ポートフォリオの組み方がその後の資産価値を決定します。最も大切なことは、「5年後の企業がイメージできるか」ということです。


「波乗り投資法」では、大きな流れを読み、その相場の初期段階で選定した銘柄は変えないことにしています。そのため購入した銘柄は、最短でも5年は保有します。当然のことながら、5年の間に「世の中」が変わります。その変化を読んだ上で、「会社の発展とともに」利益を増やし、その利益により増加した企業価値(時価総額)を、配当と資産形成という形で、持分に応じて分かちあえる企業であることが選定の基準になります。


「世の中」の変化といっても、政治、経済などの投資環境、市場で評価される業種、経営者の株主に対する姿勢、などを具体的にイメージしなくてはなりません。


どのように想定して、5年間保有して問題ないと評価するのでしょうか。
1.日本経済の発展とともに伸びるか……投資環境 
2.5年後に存続しているか……成長する業種
3.経営者が信頼できるか……株主への配分


選定方法としては、まず5年間に伸びが期待できる業種を選び、その業種の中で優れた技術を持っている企業、そして経営者の資質という順序で選んでゆきます。必ずしも、業界のナンバーワン、大型企業である必要はありません。むしろ中小でも、財務内容がよく、業績がよい企業を見つけましょう。
赤い糸で結ばれる企業は、きっと見つけられます。


「さあ、はじめましょう!株式投資を」


「ちょっとちょっと、待ってくださいよ。この前までは、今は天井期だから本格的な投資は、辞めたほうがいいっていってたじゃないですか」


「はぁ……」


「それにどうですか、あのフォルクスワーゲン事件。株価は2日間で半分近くになり、会社の存亡さえいわれているじゃないですか。赤い糸が黒い糸に急変しています。長く持つばかりが、富裕層への道にはならないでしょう」


「その通りです。ポートフォリオを1社に集中させれば、そうなるかもしれません。今の日本は、戦後70年の節目を迎え、大きく変わろうとしています。その流れの変化の中で、これからの5年後をイメージし、企業の発展とともに増加させた企業価値を、配当と資産形成という形で分かちあえる企業を選ぶ時期といいたかったのです」


今は大きな波では天井期かもしれませんが、天井期が終わったわけではありません。これからも続く天井期の「さざ波の底値付近」を示しています。アベノミクス相場は、安倍内閣が続く限り続き、大天井はまだまだ先です。


株式投資は理論と実践のバランスの上で成功が生まれます。まずはやってみなければ、なにも分かりません。お金は現金で持っていては増えません。ご自分の手と頭で見つけた企業の株を持ってみましょう。そこがスタートです。




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