ヒロろんさんのブログ
概況
= 日経平均株価 2万円大台乗せ =
昨日にはNYダウが史上最高値を更新。そして日経平均株価も2万円大台乗せとなる4月後半からの一服・調整が大方3週間で終了し、再びいい相場展開となってきました。
世界的株高という大きな流れは継続しています。引き続き目先の動きに一喜一憂することなく、この大きな流れにしっかりと乗って行きたいところです。
ところで、水素は燃焼しても水しか発生しないことから究極のクリーンエネルギーと言われています。現状では工場で原燃料として使われる程度で市場規模は小さいです。ただ、燃料電池自動車が人気化していることや水素を燃料にした発電所の建設計画の浮上などで2020年に向けて市場が一気に広がる可能性が高まっています。
水素市場が大きく伸びる背景は、水素が地球環境問題と資源エネルギー問題を同時に解決できる可能性を持っていることにあります。加えて、日本の産業界が水素の製造・輸送・貯蔵・供給・利用において、国際競争力を持っている分野だからです。
このため、官民挙げて、すなわち「国策」として水素分野に注力、新技術の実用化が今後相次ぐ見通しであり、インフラ系(ガス、プラント、石油、商社、機械)を中心に中長期的な投資対象として見逃せません。
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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
18312.39(+ 13.51)△0.07%
□ナスダック
5070.03(- 8.41)▼0.17%
□S&P500
2127.83(- 1.37)▼0.06%
□ダウ輸送株
8674.10(- 66.58)▼0.76%
□半導体株(SOX)
713.39(- 3.15)▼0.44%
□NY原油先物(6月限)
57.26(- 2.17)
□NY 金先物(6月限)
1206.70(-20.90)
□バルチック海運指数
620 (- 10)
□為替
(対ドル)120.62(前日比0.64円安)
(対ユーロ)134.43(前日比0.27円安)
□CME日経225先物
20145(+115)※大阪先物比
19日のNY株式市場は、欧州の株高などを手掛かりにダウが4日続伸となり、連日の過去最高値更新となっています。
朝方発表の4月の米住宅着工件数が前月比20.2%増で、市場予想(約9%増)を大きく上回り、件数としては約7年ぶりの高水準、伸び率は24年ぶりの大きさとなったことで市場で早期利上げが意識させ、米住宅着工件数発表直後、指数は下落。取引開始前に減収減益決算を発表したウォルマートが下げたことも相場の重石となりました。
一方、欧州中央銀行(ECB)の専務理事が、ECBが実施している量的金融緩和について、夏前にさらに国債購入を増やし流動性を供給すると述べたことを好感して欧州株が上昇し、NY市場でも株を買う動きにつながりました。米住宅着工件数が大幅増となったことも見直され、指数は一時上げ幅を拡大しました。
相場が高値圏にあることやFOMC議事要旨公表を明日に控え売りが出やすく、引けにかけては上げ幅を縮小しましたが、ダウは小幅ながら4日続伸となり、連日で過去最高値を更新しました。一方、ナスダック指数とS&P500は反落です。
S&P業種別指数では、金融やヘルスケア(医療等)などが上昇した一方、エネルギー、通信、素材(資源等)などが下げました。
個別銘柄では、好調な住宅指標を手掛かりに住宅建設のDRホートンやパルトグループが上昇。業績好調と伝わった医療機器のメドトロニックも堅調に推移。ウェルズファーゴやJPモルガンなどの金融株も上昇しました。
一方、冴えない決算を発表したウォルマートが下落し、失望決算でカジュアル衣料・雑貨専門店のアーバン・アウトフィッターズが急落。1株利益が市場予想を上回ったホームデポは上昇して始まりましたが、業績見通しの下方修正が嫌気され株価はマイナスに転じています。また、大手キャリアのデルタ航空やアメリカン航空などが下げ、ヤフーが大引け前に大幅安となりました。
ダウ構成銘柄では、マクドナルドを筆頭にデュポン、アメリカン・エクスプレス、JPモルガン、メルクなどが上昇した一方、ウォルマート、ホームデポ、シェブロン、キャタピラーなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は5日続落。需給緩和観測やドル高が原油相場の重石となっています。NY金先物は6日ぶりに反落しました。
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【2】本日の注目点と話題 **
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◆日経平均株価は3日連続高となり、4月28日以来、3週間ぶりに2万円の大台を回復しました。昨日までの3日間の合計では456円の上げ幅となっています。
欧州市場では独DAX指数が大幅続伸。NY市場ではダウが連日の過去最高値更新となっています。尚、外国為替市場では円が対ドルで120円60銭台と円安が進んでいます。
CME日経225先物(円建て)は2万0145円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万0026円と比べ120円ほど高い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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2万0252円 年初来高値(4月23日)
2万0145円 CME日経先物
☆2万0026円 昨日終値
2万0000円 節目、大台
1万9890円 窓下限(5月18日高値)
1万9797円 25日線
1万9796円 5日線
◆本日の予定は、
◎1~3月期国内総生産(GDP)速報値(8:50発表)
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1~3月期は、前期(14年10~12月期)並みの前期比0.4%増、年率換算では1.5%程度のプラス成長が見込まれています。尚、マイナス成長を予想するシンクタンクもあります。
その他、国内では3月の景気動向指数改定値、4月の訪日外国人客数、18日時点の給油所のガソリン価格、4月の全国スーパー売上高、4月の全国コンビニ売上高の発表があります。
海外では、4月28~29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されます。会合参加者の間で利上げの時期やプロセスを巡りどのような議論があったのかに注目が集まります。
◎主な決算発表
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12:00 光通信(9435)
14:00 MS&ADインシュアランス(8725)
14:40 東京海上HD(8766)
15:20 損保ジャパン日本興亜(8630)
NY市場では、事務用品量販店のステープルズやディスカウントストアのターゲット、ホームセンターのロウズなどが四半期決算を発表します。
◆その他のトピックは、トヨタ新工場CO2半減・生産から環境対応、休日も住宅ローン融資・りそな、社会保障分野重点に歳出抑制・財政再建、銀行でもスマホ決済・金融審が議論、羽田―中国の定期便を1日8便から20便に、中国の製造業10年計画・10の重点分野、米シェール生産頭打ち・原油安で投資抑制、「Z会」が栄光HD買収、日立マクセルがドローン向け電池参入。
キリン10万台の自販機に無線・売れ筋把握、マルハニチロが石巻に冷食新工場、セブン&アイが米コンビニ182店舗取得、東電が戦略投資8200億円・国内火力に上積み、九電は三菱商事と地熱発電、新興国通貨安・車大手の業績に重荷、三菱重が英で洋上風力116基受注、百貨店の4月の訪日客売上高は過去最高の197億円。
サンリオ株主6000人にクオカード・情報漏えいで、トッパンフォがM&Aなどに100億円、鶴見製3期連続最高益、TOTOが単元数を変更・最低投資額5分の1に、明和産とフジ日本精糖、特殊電極も単元数変更、アスクルと野村HDが自社株取得枠・・・等々。
◎明日以降の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。
21日(木)
週間の対内証券売買契約
4月の食品スーパー売上高
4月のパソコン国内出荷実績
週間の投資部門別株式売買状況
日銀金融政策決定会合(22日まで)
週間の週間の新規失業保険申請件数
5月の米フィラデルフィア連銀景気指数
4月の米中古住宅販売件数
4月の米景気先行指標総合指数
22日(金)
4月の粗鋼生産量
日銀金融政策決定会合(結果発表)
黒田日銀総裁の記者会見
5月の中国HSBC製造業PMI速報値
1~3月の独GDP改定値
5月の独・仏製造業PMI速報値
5月の独IFO企業景況感指数
5月のユーロ圏製造業PMI速報値
4月の米消費者物価指数
5月の米製造業PMI速報値
イエレンFRB議長講演
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
弱含みの日 但し転換日ゆえ波動につくべし
<相場高低判断>
相場の寄付きに倣う