ファミリーファンド方式

[ves2さん]

ファミリーファンド方式はファンドオブファンズと違い、基本的にデメリットはありません。

ファミリーファンドとは、投資対象が同じだけど分配方式などが異なる投資信託をまとめるための仕組みです。分配方式などの異なる投資信託はそれぞれベビーファンドとなり、一つのマザーファンドに投資されます。マザーファンドでは集められた資金を使い、一つの運用ポリシーに基づき株式会社や債券の売買を行います。

一般販売されている投資信託や確定拠出年金向けの投資信託、変額個人年金保険もまとめて一つのマザーファンドで扱われることもあります。

ファミリーファンド方式は、複数の投資信託をまとめて扱うということでファンドオブファンズと似ていますが、仕組みは全く異なります。

運用会社はファミリーファンド方式を採用することで複数投資信託の運用をまとめることができ、管理コストを削減することができます。また、大きな資産を持つことにより投資効率も挙がり、安定的な運用ポリシーができるようになります。結果として投資家は支払う手数料が安くなるメリットがあります。

マザーファンドには信託報酬がかからないのでファンドオブファンズのように二重手数料にはなりません。マザーファンドはベビーファンド専用の投資先です。個人が売買することはできません。ファミリーファンドは同一会社で組まれます。現在、多くの投資信託がマザーファンド方式で運用されています。

<おまけ>
個人が株式の売買に必要な手数料は取引量が多いほど割安になりますが、証券会社が証券取引所に払う手数料は金額に関係なく一律なので、マザーファンドで多くの売買を行うからと言って売買手数料の削減にはなりません。