日経記事より。。二万円で拍手、、そのあとため息。。

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2015/04/10 - aiutoさんの株式ブログ。タイトル:「日経記事より。。二万円で拍手、、そのあとため息。。」 本文:10日の午前8時50分。東京・大手町の野村証券トレーディングルームでは、ディーラーなど500人が取引開始の準備を進めていた。前日のシカゴ市場では日経平均の株価指数先物が2万0085円で引けている。大台

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日経記事より。。二万円で拍手、、そのあとため息。。

aiutoさん
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10日の午前8時50分。東京・大手町の野村証券トレーディングルームでは、ディーラーなど500人が取引開始の準備を進めていた。前日のシカゴ市場では日経平均の株価指数先物が2万0085円で引けている。大台超えの可能性の高さに皆、静かに株価の気配値を追っていた。室内には刻々と時報の音だけが響く。

 




 注目は前日に2015年8月期の業績見通しを上方修正したファーストリテイリングに向かっていた。気配値は高い。ところが、ファナックやエーザイなど他の主力株は軒並み前日終値より気配が低い。9時の時報が鳴った。皆が顔を上げ巨大スクリーンに映される日経平均株価に視線を注いだ。表示された数字は前日比51円高の1万9989円。「届かない」。ため息が一斉に広がった。

 

 2万円は無理かと思われた9時7分。「お!お!」。歓声と共に日経平均は駆け上がり、2000年4月17日以来およそ15年ぶりに2万0006円に達した。拍手が湧き起こり、「久しぶりだ」「感激した」と口々に語り合ったのもつかの間。その10分後には下げに転じてしまった。「予想外に売りが多い」。再びため息に包まれた。

 2万円を超えた達成感から利益確定売りが相次ぎ、終値は30円9銭安の1万9907円63銭となった。引け際では終日買われていたファストリに大口の売りが出て株価が急落した。相場上昇にかけた向きの投げ売りだ。あとわずかで遠い2万円。上回れなかったのはなぜか。

 理由の一つに、過去の株高局面に比べていまひとつ売買に盛り上がりが欠けることがある。高値の割に売買代金が少ないのだ。3月下旬に高値をつけた時は東証1部の売買代金が連日3兆円近い大商いが続いた。昨年10月末の追加緩和後は5兆円を記録した日もあった。ところが、先週末から今週にかけては2兆円前後で推移している。2万円という15年ぶりの水準に投資家も買いか売りか迷い、売り手と買い手が出会いにくくなっているのだ。

 日経平均が1万9000円強の水準から上昇する過程で、まず目立ったのは売り手の減少だ。国内の銀行や年金基金などによる期末や期初の利益確定の売りが一巡し、売り手不在との声が相場に広がっていた。日経平均が2万円に近づき、逆に顕著になってきたのは買い手不在だ。シンガポールの運用会社、チャータード・インベストメント・マネージャーズの元木宏最高投資責任者は「まだ降り時ではないが、冷静にみるタイミング」と話す。様子見姿勢を強める投資家が増えているのだ。

 さらに市場心理を重くしたのは、今日決定した4月物オプション特別清算指数(SQ)の算出値だ。オプションの清算価格となるこの値は、日経平均採用全銘柄の始値で決まる。この日は2万0008円47銭になり、日経平均はこれを一度も超えられなかった。日経平均がSQ値を上回れないことを市場関係者は「幻のSQ」と呼び、高値のメドと警戒することが多い。

 市場関係者には「2万円に迫り高値警戒感が強く、SQ値は壁になりそう」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部長)との声が広がる。ただ、3月13日の3月物SQ値算出でも「幻のSQ」が意識されたが、この日は日経平均は1万9000円の節目を超え、午後の取引でSQ値をあっさり上回っている。今回も、「来週半ばにはSQ値を取り戻す可能性は高い」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)と期待する声がある。

 幻のSQ2万円の壁を再び越えられるとの声は少なくない。大和住銀投信投資顧問の門司総一郎経済調査部部長は「企業業績や企業統治(コーポレート・ガバナンス)改革、賃上げなど総合的に考えると日本株は買われる余地が大きい」と話す。テクニカル指標でも、25日移動平均線の乖離(かいり)率は2.7%と過熱感を示す5%に達していない。そのため、「まだまだ上値余地はある」(カブドットコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)と来週の再トライを期待する声が大勢だ。

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