映画ずきのしんちゃんさんのブログ
陰の丸坊主
3月31日の日経平均は19206.99。-204.41.陰の丸坊主という弱気一辺倒のローソク足である。基準線19103.29はまだ保っているが、MACDは早くもゼロラインを割り込み、パラボリックは下向き、ボリンジャーは狭まりつつあり、調整色が濃い。基準線の攻防だが、守りきれるかどうか、かなり苦しい。週足はなお基準線、転換線の上だが、MACDがシグナルを縦に切ってきており、中期的にも調整してゆく可能性も否定できない。
一方で為替は日足は雲の下限118円半ばで下げ止まって反転しており、119.75の転換線を回復、120.17の基準線の間際まで来ている。まだパラボリックも下向きだが、MACDは反転しており、目先は下げ止まった印象だ。
このちぐはぐをどう考えるか、難しいところだ。株式の調整は単に日銀短観、アメリカ雇用統計を控えた、期末期初のポートフォリオの入れ替えの短期的な影響とみる見方もあるかもしれない。しかしそれにしては、トレンド指標は良くない。もしかすると株式市場は期末の権利取りやドレッシングの思惑から、ファンダメンタルズから離れてしまっていたのかもしれない。景気動向の先行指数は決して良くなっていないし、鉱工業生産指数は落ち込んでおり、内需が盛り上がって景気を支えることはできないことが明白になった。一方少し戻したとはいえドル円は122円あたりで天井をつけた形になって、円安から株も上値を買うのも難しい、ということがはっきりしたのではないか。
ともあれ、日経平均のチャート上は、どこまで調整するか、底をつけたことを確認する局面にきていることは間違いがない。