賃金は企業収益、企業競争力よりも景気水準で決まる

[jojuさん]

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NIJWDJ6JTSEV01.html

　賃金動向を決めるのは企業の人出不足感であり、それは景気水準に左右される。

　景気水準は通貨の流動性（金回り度合い）＝設備投資等の活発化で決まるので、それは金融政策次第（日銀の通貨供給や短期金利調整次第）であり、企業競争力や企業収益は賃上げとは直には関係ない。

　企業収益が大きくても、設備投資競争がなく、人出不足感がなく、他企業との人材奪い合いが起きなければ賃上げ気運は生まれない。

 

　景気が明確に上がっており、早く設備投資しないと収益機会を逃す、遅れを取るという切迫感が企業に芽生えてこそ賃金は上がる。

　企業は収益が大きいから賃金を上げるのでなく、人出不足感から賃金を上げる。

　消費は需要から生まれ、需要が無ければ、お金が沢山あっても消費に回されない、、、それと同じ。

　賃上げに効くのは成長政策（第三の矢）でなく、金融緩和（第一の矢）、、、金融緩和をサボって賃上げを強要する黒田日銀は、スカートのすそを踏ん付けて前へ進めとあおってるようなもの（それではスカートはちぎれるでしょう）