ソフトバンク アリババ上場益１，２７３億円

[まはいさん]

今日は持株が267,504円値騰がりしました。

アリババがSECに目論見書を提出したから皮算用してみました。
先に結論を言えば、ソフトバンク１株当りプラス影響額は僅か20円です。
どちらかと言うと、スプリント含み損が解消したことのほうがソフトバンク株価へのプラス影響が大きいです。

アリババ IFRS調整　↓ クリックで拡大

第１四半期決算短信でのIFRS調整額1,030億円は次の通りでした。
①阿里巴巴転換優先株
　　株式公開時に普通株式91,243,243株に転換されます。
②阿里巴巴公正価値
　　SEC登録届出書に記載した公正価値
　　2013/12　$25
　　2014/  6　$56
　　６ヶ月で公正価値が$31上昇しました。
③阿里巴巴のソフトバンク持分
　　約35.9%
④期末日レート　$/円
　　101.36
この４つの数字を掛けます。
　　91,243,243株 × $31 × 35.9% × 101.36円 ＝ 102,925,611,763円
決算短信に記載の影響額は102,996百万円ですが、上記計算との差額70百万円は計算上の誤差で良いでしょう。

アリババ IFRS調整 皮算用
第１四半期決算でのIFRS調整と同じ計算をIPOで行います。
IPOレンジはディスカウントが入っていますので、上限を使用します。
①阿里巴巴転換優先株
　　株式公開時に普通株式91,243,243株に転換されます。
②阿里巴巴公正価値
　　SEC登録届出書に記載した公正価値
　　2013/12　$25
　　2014/  6　$56
　　2014/  9　$66　←IPO上限
　　９ヶ月で公正価値が$41上昇します。
③阿里巴巴のソフトバンク持分
　　約32.4%　←IPO希薄化後
④期末日レート　$/円
　　105　←とりあえず
この４つの数字を掛けます。
　　91,243,243株 × $41 × 32.4% × 105円 ＝ 127,267,900,201円
約127,268百万円と皮算用しますが、9月末の為替レートに影響されます。
ざっくり1,273億円ですが、第１四半期決算での戻り分を差し引くと243億円です。
つまり、３ヶ月で243億円の利益ですが、これをソフトバンク１株あたりにすると20円です。
騒ぐほどのことではありません。