yuhsanさんのブログ
ヘッジファンドの一人負け
「えっ！ それって、ヘッジファンドの一人勝ち」の間違えじゃないの？
「いえ！ 間違いじゃありません」
出所は、ＣＮＢＣのコメンテーターを務める瀬川さんです。正確には、瀬川さんのコメントを、私なりに編集したものですから、責任の所在は彼にはありません。
１６日のＣＮＢＣ「ラップトゥディ」の中で、瀬川さんは、５月第２週の主体別売買動向で、外国人（▲１,２１３億円）以外、国内勢の、個人（１,３７２億円）、投資信託（４９７億円）、生損保（３３億円）、都地銀（４３億円）、信託銀行（５２２億円）が、すべて買い越しになった点をあげています。
特に、生損保は、アベノミクスの１年半の間に、買い越したのがわずか５週だったそうで、日本株の投資価値の増大を示すものだと指摘しています。日経のＥＰＳも１０３０円台に入り、予想ＰＥＲも１３．６倍にまで下がるとしています。
第一週でも、外国人は３２０億円売り越して、信託銀行が１,５０１億円買っています。５月は、ヘッジファンドの決算対策売りが出やすい時期に当たるところから、外国人売りはヘッジファンドであることは間違いないと思われます。
「ヘッジファンドの一人売りは分かりますが、一人負けにはならないでしょう」と反論。続けて、
「だって、今年に入って、株価は下げ続け、売っている外国人は、儲けているのではないですか」
ところが、どうもそうではないようです。瀬川さんによると今年に入って「ヘッジファンドは曲がっている」のだそうです。そうだとすると……。
瀬川さんは、ＣＮＢＣのコメンテーター以前の証券会社時代から、ファンダ系の強気派アナリストとして注目していましたが、１２年４月にＣＮＢＣに移籍以後は、強気でもない弱気でもないニュース解説者に変わってしまったという印象でした。でも今回は、昔の強気の瀬川さんに戻ったようです。
瀬川さんの発言を私なりに分析すると、原因は指数売買と、買っていた銘柄群にあるのではないかと考えます。昨年来ヘッジファンドが買っていたのは、先物市場での指数と、指数に結びついた値嵩の株でした。本来、これらの値嵩株が上がると、これらの株に鞘寄せされて、全体が底上げされる裁定が働くのですが、国内組の参加者が少ないため、指数関連の値嵩株だけが異常に高くなってしまいました。
今年に入り、アメリカでの資金の引き上げが始まると、ファンド筋は買っていた先物を売ろうとします。すると、手持ちの値嵩株が下がり、それが損失に繋がったのだと理解します。
今年に入ってからの下げは、指数と指数関連株の下げで、ヘッジファンドとヘッジファンドに連動する形で指数を買っていた個人が損をし、異常に安くなっていた株を拾っていた国内機関投資家は、押し目を買い将来の儲けを蓄えている構図が浮かんできます。
おりしも、世界的に経済の低成長と低金利が長期化するとの思惑も広がり、株に対する見方も、高成長を前提としたモメンタム株から、安定的に成長し高配当を約束するファンダ系に目が向くようになってきました。
日本でも、値幅取りを狙うヘッジファンドから、長期の資産形成を目的とした企業年金、生損保、金融法人の買いに移ってきています。彼らの買いは、ヘッジファンドとは違い、株価が安いときしか動きませんので、相場の値動きは大きくありません。今期の決算が出揃った段階で、企業収益が向上し、株主還元が大きい銘柄には、売り物がなくなることも予想されます。
これからの相場が、１４,０００円を底として、年末に向かって上昇トレンドに入ると考えている人は、今が買いどきです。
それでは、ここからは、どんな銘柄を狙うのでしょうか。もちろん、収益向上が前提です。
（１） １６日、青札ばかりの中で赤札をつけた銘柄群（株価が売られすぎていたため、買戻しが入っている）
（２） 年初と比較して、１６日の株価が上、または大きく下げていない銘柄群（上値にしこりがない。企業収益の向上を織り込む過程にある）
（３） これは好みの問題ですが、株価が年末までに倍になる夢がある銘柄群（どうせ買うなら、値嵩株より中低位の中小型株）
昨年に買われたファンだから大きく外れたモメンタム株は、たとえ大幅に安くなっても買わないほうが無難です。これらの株は、ババ抜き相場に入っています。上下運動を繰り返しながら上手に売り抜けている人がいます。日銀もＮＩＳＡも年金基金も、新しく参入する個人も、これらの株にはあまり関心がありません。
おちゃちゃさん
こんにちは
コメントありがとうございます。
ここから買うのは勇気が要りますよね。
買いたい人はとっくに買ってしまっているもん。
それでも、わたしは、１６日の後場に、買いさがりました。
若かったら、ここから、恐怖との戦いに入るのですが……。
もりぎんさん
こんにちは
コメントありがとうございます。
お昼ごろから、急に横浜の港を見たくて、今帰ったところです。
歌の文句じゃないですが、海を見たくなるときってあるもんですね。
いよいよ決算も終わって、明日から新しい相場に入ります。
モメンタム株で、ＰＥＲ１０倍といえば、あの株？っていいたいのですが……。
残念ながら、今までモメンタム株知らないもんだから、勘弁してください。