映画ずきのしんちゃんさんのブログ
二番底をさぐるか
25日の日経平均は、14429.26(+24.27)日足は転換線の上で転換線が底をうったようにもみえ、パラボリックは瞬間下端を切ったため上向きに転換したが、雲の下、基準線の下で長い上髭をだしていて、まだ下降局面が変わったとは言いにくい。4/14の13885を底として、一応二番底をつける動きかと思われるが、きちんと底打ちできるかどうか、MACDは早くも頭打ちになっており、たとえ底打ちしても基準線、雲の抵抗帯が分厚く前に立ちはだかっている。週足も基準線、転換線の下で下降局面が続いているが、雲上限14091を下支えにしている形で、雲上限を本当に支えにできるか、ためしにくる動きが続きそうだ。MACDは底ばいからそろりと上昇しているものの、パラボリックは下向きで基準線近辺にあり、下降トレンドが転換するにはかなり距離がある。月足は雲の上、基準線の上を保っており、なお巨視的には上昇局面とはいえそうだが、14754の転換線を切ってきており、パラボリックも下向き。MACDも頭を打ってきていて、当面は2013/12月を天井として下を模索しているという印象だ。
為替は 102.15。日足は雲の下、基準線の下で下降局面だが、転換線102.09が守れるかどうか、というところ。パラボリックも下向きで、MACDも頭をうっているので、なお底打ちとは言いにくい。週足は、雲の上、基準線101.42の上を維持していてパラボリックも上向き(101.95)を保っていて、まだ日経平均よりは形がいいが、保てるかどうか。月足も雲の上、基準線の上、転換線100.60の上をなお維持していているが、パラボリックは4月に下向きに転換、SARは105.41にあり、MACDも頭を打ってきていて、当面の天井を形成したような印象である。
オバマの国賓待遇での来日、安保面でのアメリカの配慮にももかかわらずTTPが妥結しなかったことは、市場的には大きなマイナスだ。選挙が近づくアメリカの状況からするとTTPの妥結が困難になっていることは、麻生氏が指摘したとおりだと思われる。TTPでの決断力のなさから、安倍政権の経済政策全般、とくに第三の矢の不発への失望が強まってくる可能性がある。為替はなお円安の基調を長中期では維持していると思われるが、これが崩れれば株はさらに下を模索しかねない。さらに深刻な問題は円安傾向にもかかわらず、輸出の伸びが鈍く、エネルギーの輸入が膨らんで、貿易収支の赤字が続いていることで、これが定着するようだと、日本経済の未来を買ってきた海外勢が投資を手控えかねないことだ。財政出動の余地はとぼしく、金融緩和による円安も出し尽くした感があり、成長につながる大胆な規制緩和や貿易の拡大への手が打たれないと反転上昇の機運はでてきそうもない。安保に傾斜する安倍政権にそれが本当にできるかどうか。政治に期待できない分、企業業績の伸びが下支えになってくれることを期待したいが。