｢熔ける｣

[ﾊﾞｰﾍﾞｷｭｰさん]

という大王製紙の元社長の本を読みました｡ｵｽｽﾒ｡帯のﾎﾘｴﾓﾝの解説とは逆にこの人は大王製紙を辞めて良かったんじゃないかと思います｡そのおかげで読後感はこっちまで清々しい晴れ渡る気分｡

ただのﾊﾞｶﾎﾞﾝではなく､考え方は真っ当で頭が良く客観的に他人はおろか自分まで分析できる｡さらに他人から学び取ろうという姿勢､社会に役立つことをしよう､他人の成功を素直に喜ぶ姿勢は共感できる｡ただ､どこかに欠けているというか危うさがある人間のように感じられる｡

ｷﾞｬﾝﾌﾞﾙ依存というより何か（例えば家系や経営者としてのﾌﾟﾚｯｼｬｰ､製紙業はやりたい仕事ではなかったとか）から逃げ出したかっただけなのではないだろうか？そこから脱出できたから清々しい気分になったのではないだろうか？
ま､家族にこんな人間がいたら､かちころしますけど｡

この本を読んだ後は､すっかり井川さんのﾌｧﾝになってしまった｡面白い人間だなぁと思う｡遠くで見ている分には｡

なかなか､ためになることを書いてるし､この本は売れない｡