証券化商品の謎とペーパーマネーの行方

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証券化商品の謎とペーパーマネーの行方

先日、はじめてラクビーの試合観戦に行ったときの話。

 

ひとりで観戦にいったのですが、女性の観客もたくさん来場されていた。


試合は、強豪チーム同士の戦いで熱戦だったが、ラフプレーが多かった。

途中、選手同士のケンカする場面があった。

 

女性の観客もたくさん来られているのに、試合中にケンカなんかしたら

 

「観客もガッカリするだろうなぁ~、早くやめればいいのに・・・」

 

などと思いながら選手同士のケンカを見ていた。

 

後ろに座っている男性の観客からも

 

「ケンカはダメだよ~」
「審判(ケンカを)止めないと~」

 

と言っている声が聞こえた。

 

すると、横に座っていた、見た目は上品そうな女性が立ち上がって

 

「やれ~、やれ~、もっとやれ!」
「負けるなぁ!」ヽ(^o^)丿

 

と大きな声を出して、ひいきのチームを応援?していた(>_<)

 

せっかくラクビーの試合の観戦に来ているのに
試合中にケンカすると、女性の観客など特にガッカリするかなぁ~と思ったが

余計な心配だった。

 

これは11月中旬の話

 

韓国の慶熙大学にお仕事で行かれた方とお話をした。

韓国の景気も厳しく学生の就職率は一般的には60%といわれているが
正規雇用では50%しか就職できていないと話されていた。
(すべて正しくは専門家へ)

 

だから子供を良い大学に進学させるために熱心というか
必死な親が多いらしい。(これは以前テレビでも報道されていた。)

 

また、サムスン電子にどうして日本のメガバンクが融資しているのかについても
興味深い話を聞くことができた。

 

韓国の大統領は、良いとして、その取り巻きが良くないなど・・・

 

いろいろと現地で聞いた話を教えてくださったので参考になった。

 

・・・

 

素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは専門家へ)

 

世界金融危機は現在も続いている。

 

金融のスーパーバブルが崩壊したので容易には解決しない。
いままでも不動産バブル、ITバブル崩壊などありましたが
金融バブル崩壊はバブルころがしの山場になる。

 

金融危機のことを理解するのに証券化商品のことを理解しないと
何が起きているのか、さっぱりわからないと思うので
自分の復習のため、簡単に書いてみる。

 

証券化商品

 

CLO
Collateralized Loan Obligation(以下正式名称略)
ローン担保証券

 

RMBS


住宅ローン担保証券

 

CMBS
商業用不動産ローン担保証券

 

CBO
債券担保証券

 

CDO
債務担保証券

 

シンセティックCDO
合成債務担保証券

 

わたしの知る個人投資家の中には

 

「そんな難しい話、株とは関係ないでしょう~」(・・?

 

と言う人もいましたが

 

周知の通り、FRB(連邦準備制度理事会)のQE3では

 

月間400億ドルペースのMBS購入
月間450億ドルの米長期国債購入

 

を毎月実施している。

 

このMBS(Mortgage Backed Security)はRMBS、CMBSなどになる。
証券化商品は、QE3(QE infinity)の中身を見るだけでも今も関係することがわかる。

 

CLO(ローン担保証券)

 

ローンを集めてきた証券化商品。
裏付けになっているのがローン

 

CBO(債券担保証券)


債券を集めてきた証券化商品。
裏付けになっているのが社債(債務)になる。

 

(このあたりまではわかりやすい。)

 

CDO(債務担保証券)

 

債務であればなんでもよい。
いろいろなローン、債券、CLO、CBO、CDOなど集めてきた証券化商品。

 

(ここまではなんとなくわかる。)

 

CDOの仕組みについては以前も日記に書いたので省略。

 

ローン条件変更制約
エクセス・スプレッド(優先劣後構造)
デフォルト条項

 

などがポイントになる。

 

CDOは、一般に複数のクラスの債券を発行し、それぞれをトランシェと呼んでいる。
ローリスクローリターンの部分をシニア債、ミドルリスクミドルリターンの部分を
メザニン債、ハイリスクハイリターンの部分をエクイティと呼んでいる。
(インターネット上の専門家の説明より)

 

Mezzanine CDOはCOOの中でも格付けの低いものを束ねたもの
High-grade CDOはCDOの中でも格付けの高いものを束ねたもの

 

ここまでくるとわからなくなってくる・・・(-_-;)

 

CDO-squaredは、Mezzanine CDOのCDOから複数集めて
さらにデリバティブのドレッシングをかけて証券化したようなもの。
(こんなもの投資している人は何に投資しているかわからない。)
(格付け機関の格付けを信じて投資をしていたと思う。)

 

投資の格言:複雑なものへ投資をするな!

(自分の理解できないものへは投資をしない。)
(複雑なものを個人投資家が買ったらアウト)

 

しかし、さらに複雑な証券化商品の中の証券化商品
シンセティックCDO(合成債務担保証券)がある。

 

一番簡単そうなCDSを参照したパターンのSynthetic CDOを見ると

 

原資産そのものがCDSで、CDSを束ねた証券化商品。

 

参照組織は50~100のCDS

 

50~100だとややこしいので参照組織を2~10のCDSにしたものが
FTD(ファースト・ツー・デフォルト)になる。

 

ファースト・ツー・デフォルトは1つでもアウトになれば償還される。
セコンド・ツー・デフォルトは2つアウトになれば(取引終了・期限前)償還される。

 

しかし、これらだといくらなんでも格付け会社は高格付けを付与してくれない。
裏付けとなるローンも債券もない。

 

そこで、当時の金融エンジニアは、さらに知恵を使った。

 

世界銀行債(国際復興開発銀行債券)やノルウェー公社債、アジア開発銀行の債券などを

マーケットから勝手に買ってきて原資産に組み込むことによりSynthetic CDOの担保資産
とした。(ここがミソ・・・)

 

これらのこともあり格付け機関に高格付けを付与させることに成功していた。

 

ルービニ教授の「大いなる不安定」より関係する記述を引用すると

 

・・・有害廃棄物に金メッキがほどこされる。

 

さらに複雑な証券化も登場している。たとえば、多数のCDOを裏付けにトランシェに
切り分けた新しいCDOを発行する手法が流行した。こういったCDOのCDOは、
CDOスクエアードと呼ばれるが、さらに複雑怪奇な証券もある。ウォール街の実験室から生まれた

CDOキューブド(CDOのCDOのCDO)や、信用デフォルト・スワップ(CDS)をまとめ、

CDOと同じ損益になるようにした合成CDOである。


・・・

 

いまになれば、この種の金融イノベーションの危うさは容易に理解できる。

 

(「大いなる不安定」より引用)

 

このような複雑怪奇な証券化商品はその実体がよくわからず謎が多い。

 

当時、クレジット・デリバティブチームは山のように大儲けしたが
今は、ケイマン諸島などのタックス・ヘイヴンにゴミ債券として山のように
積み重なっている。(イメージ)

 

金融機関の簿外で処理されていると聞くので、実態はわからない。

 

オリンパス事件のように表面化するケースはこれからも出てくるかもしれない。
(この事件でもケイマン諸島は登場している。)

 

タックス・ヘイヴンに山のように不良資産があるので、
FRBやECBもいまだに金融緩和を止めることができない。
(緩和縮小の話はあっても止める具体的な話はないように思う。)

 

金融緩和の副作用として将来厳しいインフレになる可能性は高い。

 

すでにインフレになっている。

 

身近な昼食を食べに行くところでも消費税アップに備えて
消費税分を値上げされているところもある。

 

また、ポイントカードを廃止しているところもある。
コストを抑えた食品偽装問題も表面化している。

 

先日、ある学校法人の理事長さんとお話をしました。

 

お昼来客で忙しくて昼食を食べる時間がなく、

事務の方にコンビニでジャムパンを買ってきてもらったところ

久しぶりに見るジャムパンが小さくなっていることに驚いたとおっしゃっていた。

 

デフレなのにジャムパンは小さくなるのでしょうか・・・

 

もっとも、これまでも本当にデフレだったのでしょうか?

 

日本の政策担当者(大本営発表とも言っている投資家もいる)がデフレ・・・と言ったら

新聞もメディアも世間の人も
皆がデフレだ!デフレだ!と言ったりする。

 

FRBがデフレとアナウンスしたらアメリカでも、デフレ!と騒ぐ・・・

 

本当にデフレだったのでしょうか?

(ナンセンスに思うところもある。)

 

今までも本当にデフレなら、貴金属価格も上昇してこなかったし
石油、穀物価格も上昇しません。

 

天然の食料品価格は上昇している。
食料品でも、安い食料品の裏側を見れば、魔法の粉と言われる添加物を一杯使って
価格を抑えているものもある。

 

写真付きで見やすい本:加工食品の危険度を調べました(渡辺 雄二著)

 

健康シリーズ参考本

 

食品別糖質量ハンドブック(江部 康二著)
(ネットショップの糖質制限ドットコムはわたしも時々利用している。)


子供の頭脳を育てる食事(生田 哲著)
(大人の頭脳にも当てはまるところはある。飛ばし読みでもわかる内容。)

 

・・・

 

天然の食料品の値段は高い。
(こちらが穀物価格の実態を表していると思う。)

 

健康に良いn-3系脂肪酸が主成分の植物油も値段が高い。
(わすかの量で800円以上もする。)

 

また、消費者物価指数のヘドニック法についても以前日記で書きました。

 

消費者物価指数はヘドニック法で算出されるので、電化製品の性能が急激に上がると
それだけで物価を下げる効果があるわけで、実態の価格を正しく反映できているとは
思えないのだが、それを見て「デフレ脱却」と連日のように政治家が言っているのを
見ていると何とも言えない気持ちになるね。


(インターネット情報より引用)

 

インフレといっても景気が良くなってインフレになるのではなく
通貨供給量の過多による「悪いインフレ」になる。

 

すでにFRBのバランスシートはパンパンになっている。

 

ペーパーマネーが一杯になるとインフレといった名の下で通貨価値は下がっていく。
(正確にはコンピューター上の数字デジタルマネー)

 

「これから何が起きるのか?」と投資銀行の方に聞くと

 

「ペーパーマネーが危なくなる」と答えが返ってきた。

 

この表現は、直接的で不適切なので

 

一般的には

 

「通貨に対する信認が揺らいでくる」

 

などと言われている。

 

しかし、言っていることは同じ・・・

 

証券化商品の謎を紐解くとその答えのヒントはあるかもしれない。

 

金融緩和は時間稼ぎの効果しかない。
財政出動にも限界がある。
(やりすぎるとヘッジファンドの投資テーマが「ソブリンリスク」になる。)


根本的な問題は、さらにスケールを大きくして先送りしている。

 

「ブラック・スワン」(不確実性とリスクの本質)の著者
デリバティブ・トレーダーにして研究者のナシーム・タレブより

 

危機は債務が原因で発生したが、債務をさらに増やすことで問題から逃げてはいけない。

癌が1年半前に発病したとわかった患者を抱え、その患者への治療として実施しているのは

痛み止めの投与だけだ。民間債務を公的債務に移し変えても公的債務で対処できないために

腫瘍はさらに悪化しつつある。公的債務の削減という「血と汗と涙」によってのみ、

各国政府は信用危機を終わらせることができる。

 

以前日記でも書いた吉田 繁治氏の著書でも同じようなことが書かれていたと思う。

 

「ペーパーマネー」に対する不安を持つ投資家たちが金銀財宝の代表選手である
金(ゴールド)を買っている一面もある。

 

わたしの身の回りでも純金積立をする人が増えてきている。

積立口座を持つと金(ゴールド)が安くなったときにスポット購入することもできる。

 

金(ゴールド)については、豊島逸夫先生の「豊島逸夫の手帖」が
初心者にはわかりやすい。

 

日本では金(ゴールド)の専門家は3人しかいない。

 

豊島 逸夫

 

亀井 幸一郎
(一度だけお話をしたことがありますが、お人柄も素晴らしいと思いました。)

 

池水 雄一
(ディーラー名Bruceの名をもつ)

 

(順不同、敬称略)

 

金(ゴールド)に興味のある投資家は、それぞれのブログを見て勉強されるのも
よいかもしれません。

 

世界を震撼させたリーマン・ショックのとき日本の預貯金をしている人は
円高だったこともあり助かった!

 

これから預貯金は、円高の援護もなければさらに目減りする可能性がある。

 

水湯での蛙の状態にならないように注意したい。

カエルを熱湯に放り込めば、びっくりして飛び出す
しかし、少しずつ温度を上げていくとゆであがって死んでしまう。

 

(湯はインフレのたとえ)

 

『2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。

すると、前者は直ちに飛び跳ね脱出・生存するのに対し、後者は水温の上昇を知覚できずに死亡する』

 

(Wikipediaより引用)

 

水湯でのカエルにならないようにしたい・・・

 

現政権の政策転換(特に金融緩和政策)による副作用をどれほど理解しているか?

 

舵取りを誤ると長期金利は上昇する恐れがある。

 

金利が上昇すると財政赤字が拡大し
経常赤字も拡大する

 

そうなると円安スタグフレーションになり

 

さらに金利が上昇する

 

この悪循環になる。

 

(円安は多くの日本人にとってプラスにならない指摘は、ぐっちーさんの本にもある。)

 

いままでは、円高、経常黒字、金利低く
財政赤字は歯止めがかかっていた。

 

・・・

 

財政赤字が持続するとすれば、これまで大幅な黒字が続いていた日本の経常収支も
赤字へと転じていくことになろう。(中略)

 

しかし、少なくともそれまでに財政赤字の解消に対して何らかの有効な手段を講じなければ、

やがては長期金利の大幅な上昇や過大なインフレが発生する可能性は否定できない。

 

その意味で、現在の日本における財政赤字の累積は、中長期的な観点からはきわめて深刻な

要素を含んでいるといえる。

 

インターネット情報
福田 慎一(東京大学経済学部助教授)リポートより引用

 

・・・

 

円安スタグフレーションになると、預貯金は目減りするので
やはり、正しい投資知識は重要になってくる。


ごく普通の人が資産運用のことを考える時代になっている。

 

中途半端に勉強すると失敗するので、謙虚な姿勢でしっかり勉強したい。
証券化商品のように訳のわからないものが金融の世界にあることも理解したい。

 

世界金融危機は、「金融緩和」と「財政出動」により時間稼ぎをしているだけで
根本的な問題は解決されていない。いずれどこかで再燃する可能性は否定できない。
株式市場は、過剰流動性もあり引き続き不安定な状況が続くかもしれない。


(不透明な要素が多く、予想は難しい。)
(将来、株式バブルがあるかもしれないし、大きな調整があるかもしれない。)
(ルービニ教授の本のタイトル「大いなる不安定」この表現がよいと思う。)

 

ソクラテス

 

「無知の知」

 

自分自身が無知であることを知っている人間は、
自分自身が無知であることを知らない人間より賢い

真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる


(謙虚な姿勢で学ぶことも大切に思う。)

 

・・・

 

【世界金融危機の復習】

 

参考DVD(少し昔のDVD)

(ご覧になった方も多くいらっしゃると思う。)

 

2010年アカデミー賞・ドキュメンタリー長編賞を受賞

 

「INSIDE  JOB」(インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実)

 

金融危機を予言していた4人の超一流の専門家

 

ケネス・ロゴフ
ハーバート大学教授

 

RRM型景気後退のひとつのRはROGOFFのR
This Time Is Differentの著者でもある。

 

ロバート・シラー
イェール大学教授

 

2013年ノーベル経済学賞を受賞。
アメリカの「S&Pケース・シラー住宅価格指数」を作り上げたことでも有名。

 

ヌリエル・ルービニ
ニューヨーク大学教授

 

本当のことを言っていたので
破滅博士といって市場関係者やマスコミたちからいじめられていた。

 

現在、その発言が市場関係者から注目されているので
発言内容には慎重になっていると思う。

 

ラグラム・ラジャン
シカゴ大学経営大学院教授

 

最年少でIMFのチーフエコノミストになった人物。
周知の通り、現在のインド準備銀行総裁

 

カッサンドラー(悲劇の予言者)4人のうちロバート・シラー教授を除く3人が
INSIDE  JOBに登場している。

 

ロバート・シラー教授はこのDVDには登場しませんが
「豊島逸夫の手帖」には登場している。

 

現在も進行中の世界金融危機の復習になるかもしれません。

 

 

 

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