ISAC.WaKSさんのブログ
勝つ確率90.34%、期待利益率15.0%の仕込み
今日の午前中に下記の新規オプションを仕込んだのでその詳細を記載しておきたい。この仕込みで勝つ確率は90.34%、期待利益率は50日で15.0%と計算される。十分に魅力的ではないだろうか。ただし、このショートストラングルは急騰急落などに弱い。このときは早めの避難がベストである。
SQ日までの期間:約7週間、50日。
勝つ確率計算の根拠:コールまたはプットの売りが損になる確率はデルタ(δ)の合計5.30+4.36=9.66%。日経平均がSQ日の12/13の寄り付きに16125円以上になる確率は5.3%、また12250円以下になる確率は4.36%であるとオプション市場が予測している。
利益率計算の根拠:証券会社から報告のあった合成証拠金を必要資金とし、SQ日にはオプション価格は0円になるものとし、今日売り建てた金額がすべて利益になるものとした。コールとプットの売りを共存させた場合必要証拠金は個別のオプションに必要とされるものの合計より少なくなる。
仕込みの理由:中期的に見て日経は図に示す三角持合いの中にある。図には権利行使価格も表示しておいた。SQ日にこの内側にあれば利益になる。
仕込みショートストラングルの詳細:
仕込みペア:12月限月のOTM(Out of the money)の売り。
コール16125 プット 12250
仕込み枚数 1枚 1枚
仕込み価格 22円 25円 合計47円
必要証拠金 262,900円 163,400円 合成 313,600円
デルタ(δ) 0.0530 0.0436
IV 19.22 25.78
基本的にはデルタをバランスさせる。しかし、プットのIVはコールに比べて高いことが多いので、プットの売りはデルタが少し小さい行使価格を選んだ方がより安全である。日経平均が大きく上げたり下げたりすればデルタのバランスも大きく崩れて危険度が増すので、損切したり増し玉などをしてデルタの調整をする必要がある。経験上仕込み時のデルタは0.0500程度が望ましい。デルタが0.1500を超えるようだと日経の価格変化を強く受けるようになるので処分する。この時点で都合の良い方向に動いてくれれば、利益も大きいが更に逆目になると損も一気に増える。オプションの売りでは特に損切を早く確実に実行することが重要なので、大きなリスク回避のためには逆指値成行の損切り注文を入れておくべきである。
午後の大幅続落で価格やデルタが下記のように変化した。現時点での損失は3000円だが、デルタが少し望ましくない方向にずれた。まだ許容範囲。
仕込み価格 13円 37円 合計50円
デルタ(δ) 0.0334 0.0731