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高槻ジャズストリート

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 第10回高槻ジャズストリートが連休の3日、4日に行われた。例年の通り、ボランティアの高槻ジャズストリート実行委員会が主催し、市内の47会場で二日間にわたり朝からジャズのドラムの音が響き渡った。







 今年はあんまり時間がとれなくて、たくさんの会場に足を運ぶ事が出来なかったのは残念。

ゆっくり聞いたのは現代劇場大ホールの第二部
○ TOKU+小沼ようすけスペシャルユニット
TOKU(Vo,flh)、小沼ようすけ(g)、宮本貴奈(pf)、坂本竜太(b)、FUYU(dr)
○ 日野皓正クインテット
日野皓正(tp)、多田誠司(sax)、石井彰(b)、和丸(dr)
の二つだけ。

 超一流ジャズメンの演奏を聴いて何時も思うことは、彼らは自由自在だということ。それが聴衆を魅了する。

 日野皓正は第一回、第五回、第10回と都合三回も、大阪の田舎町にニューヨークから来てくれている。感謝に耐えない。お世辞もあっただろうが、「高槻ジャズストは日本一」、「100回まで続けて欲しい」と言ってくれた。
 ところが彼のジャズはだんだん現代音楽化していると言えばいいのか、先鋭化してきたといえばいいのか、もう普通のジャズ好きの喜ぶジャンルをはみ出しているみたい。翔年はある部分では退屈であった。彼自身、そんな聴衆の雰囲気を感じたのか「ヘンな音楽ですみません」と舞台で謝った。「好きなことをやって死ねばいいと思っています」と付け足すことを忘れはしなかったけれど。

 ジャズにせよ、クラシックにせよ、いや音楽に限らない。芸術はすべて我々一般人の共感に支えられている部分があるから、どんな芸術家であれ、共感する人間がいなければなりたたない宿命を持つ。ここが科学者と違って芸術家のつらいところだろう。なぜなら、僕たちは相対性原理は理解できなくても、アインシュタインを尊敬するが、共感できない芸術には退屈を感じるし、そんな芸術家には遠慮なく退屈だと云うから。
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