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偉人の奇癖,奇行

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 ジェイコブスの「驚異の百科事典男」を読んでいたら、立て続けに偉人の奇癖、奇行が出てきた。

 一つは第二代目のアメリカ大統領ジョン・アダムズの晩年の日常生活。「ブリタニカ」にこんな記述があるそうです。
「晩年のアダムズは「毎朝、朝食に強いりんご酒をジョッキ一杯のみ」、「自分の便の大きさを見て喜んだ」。
 ジェイコブスは「自分の便の大きさをみて喜んだとはいったいどういうことだろう? どう受け止めてよいか、僕にはわからない。」と書いている。翔年はこれはジョン・アダムズの朝の自己健康診断だったに違いないと思う。

 人間は食べたものを胃と腸で消化した後、大と小を排泄する。百科辞書が「大きさを見て喜んだ」と書いているから訳が分からなくなる訳で、「大きさ、いろつや、硬さ」をチェックして今日も一日健康であることを喜んだ」と叮嚀に書けば誰にでも理解できる筈。でっかいモノが出るということは健康な証拠であろう。
 車だって排気管から出る排ガスの色や匂いでエンジンの燃焼状態が見分けられるし、機械でもドレンにたまった廃液で調子が分かるものは多い。

 ただ、最近の医者は排泄物から有益な情報を得ようとやっきになって、何でもかんでも「大」と「小」を分析したがるので、その弊害も多い。腫瘍マーカーのPSA値が高いと言って脅し、前立腺の手術をすすめ、インポにしてしまう許せない医者もいると聞く。幸い、慎重派の友人Oは、その数値の推移を十分見てから判断する事にしたので、2年経った今も、どこもかしこも、健康そうだ。

 二つ目は有名なエゼキエルの話。
 旧約聖書の預言者エゼキエルは巻物を読むと、「内容を我がものにしたことを形に表すためにそれを食べた」という。この話は何人かの英語の先生の単語勉強の自慢話として聞いた。出典は旧約だったんですね。中・高生の生徒だった翔年は、辞書をムシャムシャ食べるなんて、にわかに飲み込めない話でしたね。知識への飢えを感じて貪欲に読書したい欲求はありましたが、食べたいとおもった事は一度もありません。


 外国人に負けない奇行の日本人に、大本教の出口王仁三郎、作家の内田百輭がいる。王仁三郎は相変わらずドギツイすぎますが、百輭のは歌がでてくるし、憎めない人柄がでていて好きですね。



 王仁三郎が官憲に逮捕された時、自分の股間をさし、「大本教はいじればいじるほど、大きくなる」とタンカを切った。また、刑務所で遊び道具が何もないので退屈し、白昼堂々、一物をだして遊んでいたこともあった。驚いた看守が「何しとる?」と問い詰めると「へエー、つい手もとにああるもんでな」と答えた。
 この話を獄中で女看守から伝え聞いたすみ夫人は「ウチの先生はむかしから手にあわん人でな、それくらいは朝飯前じゃろ」とケロリとしていたそうです。


 百輭の有名なエピソード。人嫌いの彼の自宅の玄関には蜀山人の歌をもじった歌がこう並んでいたという。

世の中に人のくるこそうるさけれ
      とは云うもののお前ではなし

世の中に人の来るこそ楽しけれ
      とは云うもののお前ではなし

 翔年の好みから云えば、外人の理に勝った奇行より、日本人の人をくった奇行のほうが好き。
2件のコメントがあります
  • イメージ
    パプリカさん
    2008/5/1 21:11
    面白い本ですね 一般人が奇行に走ると通報されますが、偉人はちゃんと本になるんですね  十分気をつけます

    パプリカ
    「みんなの相場列伝!」コミュ始めました
    http://minkabu.jp/community/show/4635
  • イメージ
    ユリウスさん
    2008/5/1 22:06
    パプリカさん

    コメントありがとうございました。
    奇行が本になるぐらいの人物は、やはり器が違いますね。

    あっ、それから内田百閒の「ケン」は門構えに月です。
    ライブドアのBlogでは正常表示ですが、こちらで見ると誤変換になっています。すみません。
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