Abe_Reiji-2013さんのブログ
日経平均は中国と英国の指標で大幅上昇したが…
こんばんは!
本日の東京市場は昨晩のNYダウが15,224.69ドル(前日15,135.84ドル、前日比+88.85ドル)と上昇したの受けてシカゴ日経平均先物が14,310円(前日14,420円、東証終値比+200円)と上昇した為、上昇して始まりました。
9:07に14.317.85円と上昇した後に9:36に14.186.03円と下落し、その後一旦上昇したものの、前日の東証が香港や上海などの中国株式市場の影響を受けて下落したことへの警戒で10:21の14.252.20円から10:30に14.204.40円へ下落していました。
ところが、10:30に中国国家統計局が発表した6月の消費者物価指数(CPI)が前年比2.7%の上昇と市場予想の2.5%を上回ったことを好感して香港のハンセン指数が上昇して始まりまったの受けて様相は一変する形となりました。
買い方による仕掛け的な先物買いが入って出来高が急増して上昇する先物主導で、10:30の14.204.40円から10:30の14.347.16円へ急激に上昇することになりました。
その後は、東証の昼休み時間中の香港や上海などの中国株式市場の下落の影響を心配したのか、やや伸び悩んで前場を終えることになりました。
しかし、昼休み時間中に香港のハンセン指数が大きく下落することなく上昇していたの受けて、12:30に14.316.47円と上昇して始まりました。
ただし、前日の東証が香港や上海などの中国株式市場の後場の軟調さを受けて下落したことへの警戒もあったのか、12:43の14.252.95円からへ下落しています。
ところが、英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)による6月の英住宅価格指数は季節調整済みでプラス21と前月のプラス5を大きく上回って2009年以来の単月としての大幅な伸びとなり、2010年1月以来の高水準となったことなどアジア以外でも好材料が相次いでいて買い方が強気になったのか、日経平均は13:19に14.360.89円、13:38に14.417.83円、14:18に14.456.66円、14:36に14.472.63円と何度も先物に買い仕掛けが入って出来高を増加させながら上昇し、終値は14,472.90円と前日の14,109.34円から+363.56円(+2.58%)の大幅な上昇となりました。
本日は、為替相場は前日とほぼ横ばいの円安ドル高である101円を超える水準を取引時間中はほぼ保っており、このことも買い安心感を買い方に与え、強気に上昇を目指せる支援材料の一つとなったといえるかもしれません。
このような相場展開の結果、前日比で見た場合には日経平均は14,309.97円から+363.56円(+2.58%)、TOPIXは1,172.58円から+24.31円(+2.07%)、東証1部時価総額が前日比+2.05%、東証1部の値上がり銘柄数1,446(84%)、大証1部時価総額が前日比+0.83%と大型株は幅広く買われてほぼ全面高となっています。
もっとも、東証2部時価総額が前日比+0.29%、大証2部時価総額が前日比+0.50%、JASDAQ指数が前日比-0.42%(JASDAQ TOP20が前日比-7.27%、JASDAQスタンダードが前日比-0.45%、JASDAQグロースが前日比-7.24%)、マザーズ指数が前日比+0.30%となっていますから、小型株・新興株については大幅上昇とはいえませんから、完全な全面高というほどでもないようです。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前日の2.52兆円から本日が2.36兆円、大証1部が前日の349.41億円から本日が287.73億円と大型株は薄商いの状況が続いてやや減少しており、仕掛け的な相場の上昇や下落を行いやすい反面、株価の上昇に安心感を持って多数の投資化が参加しているとはいえない形となっています。
また、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前日の854.01億円から本日が818.16億円、グロースが前日の376.29億円から本日が425.53億円と小型株や新興株も同じように薄商いの状況は変わっていません。
なお、香港ハンセン指数は東証の大引けの頃より上昇し、上海総合指数も東証大引けの頃とほぼ同じ終値となっています。
シカゴグローベックスの日経平均先物は後ほど出来高月のチャートと共に見ていくとおり、東証終値に近い水準で比較的安定して推移しています。
こうした東証取引時間終了後の値動きを見る限り、明日の東京市場の朝の寄り付きの価格は今晩の欧米市場次第となりそうです。
この後はいつもと同じく中国株やシカゴグローベックスの動きと、定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。
不動産大手3社共に日経平均の動きと同じように下記の共通項が見られます。
①朝の寄付きの初値は前日比プラスで始まり、大引けの終値がさらに上昇して終わった
・三井不動産は初値が3,135円で終値が3,195円と60円(前日比+115円)の上昇
・三菱地所は初値が2,751円で終値が2,769円と8円(前日比+27円)の上昇
・東急不動産は初値が1,029円で終値が1,041円と12円(前日比+21円)の上昇
②朝の寄り付き直後に急上昇して9:07から9:08に本日の最高値をつけ、日経平均の動きと同じように10:30頃から10:48ころまで再び急上昇した。
また、三井不動産と三菱地所は共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも大きくほぼ本日最大となっていますので、大手不動産会社を代表する銘柄として売り方と買い方が最後の激しいつばぜり合いを行ったように見えます。
メガバンクについて見てみる共に日経平均の動きと同じように下記の共通項が見られます。
①朝の寄付きの初値は前日比プラスで始まり、終値がさらに上昇して終わった
・三井住友は初値が4,760円で終値が4,775円と15円(前日比+105円)の上昇
・三菱UFJは初値が646円で終値が654円と8円(前日比+16円)の上昇
・みずほは初値が214円で終値が216円と4円(前日比+6円)の上昇
②10:30頃より10:50頃の方が上昇し、13時前後に出来高が増えて再び上昇し、13時台に本日の最高値をつけた
また、本日の出来高が最も多かった時間帯は三井住友と三菱UFJが朝の寄り付きだったのに対して、みずほだけはザラ場の13時過ぎとなっており、ザラ場での取引が多いみずほは特有の動きとなっています。
なお、三井住友と三菱UFJは大引けの出来高が朝の寄り付きの次に多くなっており、大引けでの終値を巡る機関投資家同士の最後の攻防が行われたものと推測されます。
電機メーカー3社は朝の寄付きの初値は前日比プラスで始まり、終値でも前日比プラスとなったという共通項が見られますから、3社共に値上がり銘柄として扱われることになります。
しかし、ソニーは初値が2,176円で終値が2,203円と初値比+27円で前日比+51円と日経平均と同じく共に上昇となったのに対して、シャープと日立は前日比が僅かにプラスとなったものの、シャープは初値が432円で終値が432円と横ばいで前日比+2円、日立は初値が685円で終値が675円と初値比10円の下落となった前日比が+1円と辛うじて上昇するに留まるなど、何れも日経平均の上昇率を下回っています。
ソニーとシャープも10:30頃から10:49まで急上昇した点こそ日経平均の動きと同じようになっていますが、共に13時前後からの上昇が13:09にほぼ本日の最高値水準となって頭打ちとなった点が共通していて、決して日経平均の動きと同じようになったとは言いにくい状況です。
また、日立が9:03に685円の本日の最高値を初値で付けた後基本的には右肩下がりの下落基調が続き、10:30頃から10:48の上昇も、13時前後からの上昇も決して大きなものではなく、後場の最高値となった前日比わずか1円で辛うじて終値となるなど日経平均の大幅上昇とはかなり異なる値動きとなってしまっています。
自動車メーカー3社共に朝の寄付きの初値は前日比プラスり、大引けの終値がさらに上昇して終わったという共通項が見られます。
・トヨタは初値が6,320円で終値が6,410円と90円(前日比+160円)の上昇
・ホンダは初値が3,815円で終値が3,845円と30円(前日比+85円)の上昇
・マツダは初値が436円で終値が440円と4円(前日比+10円)の上昇
トヨタは14:00過ぎに、マツダは10:30頃と14;30過ぎに出来高が急増して上昇しており、ザラ場に朝の寄付きよりは小さいものの出来高が突出した時間帯があるのが特徴的です。
これに対してホンダは日経平均の寄与度が高い銘柄のせいか大引けの出来高が朝の寄付きよりも多くなっており、日経平均を巡る最後の攻防の舞台となったものと思われます。
日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、日経平均の動きと同じように下記の共通項が見られます。
①朝の寄付きの初値は前日比プラスで始まった
②10:50前後に前場のほぼ最高値を付け、後場は13時前後から14;30過ぎまで上昇していて、日経平均の上昇と似た値動きをしている
③その後は右肩上がりに上昇し、大引けで出来高が急増して朝の寄付きよりも多くなって本日最大となり直前から上昇して終値となった
・京セラは初値が10,500円で終値が10,770円と270円(前日比+320円)の上昇で、後場の寄り付きの出来高も朝の寄付きよりも多く、大引けの出来高が朝の寄付きの約3倍
・信越化学は初値が6,850円で終値が6,930円と80円(前日比+160円)の上昇で、後場の寄り付きの出来高も朝の寄付きよりも多く、大引けの出来高が朝の寄付きの約3倍
・ホンダは初値が3,815円で終値が3,845円と30円(前日比+85円)の上昇で、大引けの出来高が朝の寄付きよりも多い
いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て行こうと思います。
やはり日経平均寄与度が代表銘柄ということもあり、ファーストリテイリングは初値が37,150円で終値が38,450円と900円(前日比+1,650円)、ファナックは初値が14,610円で終値が14,910円と300円(前日比+370円)と各々上昇ととなっており、日経平均の動きと同じように朝の寄り付きは前日比プラスで始まって、そこからさらに上昇して終わっています。
ファーストリテイリングは10:30頃から10:49までに約800円近く上昇し、後場に入った後は12:43の37,000円から14:08の38,400円まで1時間半弱で一気に1,400円上昇するなど、日経平均の上昇率を大きく上回ってそれを牽引する形でほぼ同じように上昇しています。
これに対して、ファナックは10:30の14,680円から10:50の14,770円とほぼ同じ時間でわずか90円、後場に入った後は12:40の14,790円から14:36の14,900円まで110円の上昇とファーストリテイリングに比べて上昇率が見劣りし、日経平均波の上昇に終わっていますから、計算上の上昇寄与度こそ上位になるものの、牽引するほどではなかったといえます。
なお、両銘柄共に大引けで出来高が朝の寄付きよりも約3倍多くなって直前より終値が高くなっていますので、日経平均の最後の攻防の対象となって買い方が勝ったことが如実に表れていると見ることが出来そうです。
明日の東京市場に大きな影響を与えそうなシカゴグローベックスのドル円先物、日経平均先物、ダウ平均先物の東証取引時間終了以降の動きを確認したいと思います。
シカゴグローベックスの日経平均先物は日本時間15:45(シカゴ時間1:45)頃に14,490円を付けましたが、その後日本時間16:00(シカゴ時間2:00)頃までに101.22円から101.00円前後まで円高ドル安が進んだことを受けて14,450円まで下落していますので、その時間帯にダウ平均先物が15,215ドルから15,225ドルへ上昇したことの影響より円高ドル安の方が強く影響しているようです。
それ故に、その後日本時間16:40(シカゴ時間2:40)から日本時間16:50(シカゴ時間2:50)頃までに15,237ドルから15,225ドルへ下落した際には、日本時間16:35(シカゴ時間2:35)から日本時間16:50(シカゴ時間2:50)頃までに101.06円から101.14円前後まで円安ドル高が進んだことを受けて、日本時間16:40(シカゴ時間2:40)から日本時間16:50(シカゴ時間2:50)頃までに14,430円から14,460円までダウ平均先物とは逆に上昇しています。
しかし、さらにその後日本時間19:30(シカゴ時間5:30)から日本時間19:50(シカゴ時間5:50)頃までに15,213ドルから15,190ドルへ下落した際には、同じ時間帯に101.24円から101.11円前後まで円高ドル安も並行して進んだことを受けて、やはり同じ時間帯に14,450円から14,390円までダウ平均先物と同じく下落しています。
こうした東証取引時間終了後の値動きを見る限り、明日の東京市場の朝の寄り付きの価格は今晩の欧米市場次第となりそうです。
東京市場に大きな影響を与えるとされる中国関連の主要株式市場といえる上海・香港の株価、シカゴグローベックスのダウ平均先物の動きを確認したいと思います。
香港のハンセン指数も上海総合指数も取引開始に合せて10:30に中国国家統計局が発表した6月の消費者物価指数(CPI)が前年比2.7%の上昇と市場予想の2.5%を上回ったことを好感して朝方から終日前日比プラスとなっており、東証の株価上昇の支援材料となっています。
また、アジア株式市場の相場上昇の影響からかシカゴグローベックスのダウ平均先物価格も同様に上昇し、東証の朝の寄り付きの頃の約15,180ドルから大引けの時間である15:00には約15,220ドルと上昇していたことも世界的な株高傾向を想起させて日経平均の上昇の支援材料の一つとなったかもしれません。
こうした外部要因が本日は買い方の支援材料となっていたことが、買い方を強気にして日本の株価を上昇させることになったと思われます。