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ソフトバンク アービトラージ分析

今日は持株が350,903円値下りしました。

ソフトバンクはアービトラージ銘柄になったと観測しています。
そのため、すっかり個別材料に興味が無くなりました。
投資姿勢もアービトラージにシフトしていますが、月にいちどくらいはアービトラージ分析します。

時価総額順位 ↓ クリックで拡大

ソフトバンクは時価総額が大きくなり、すっかりパッシブなアービトラージの対象銘柄になってしまいました。
個別材料で場中に動きがあっても、終値は定位置です。

時価総額推移 ↓ クリックで拡大

上の表の3位グループを時系列にグラフにしました。
ただし、この数値ではNTTNTTドコモの時価総額が逆転する場面があるように、実態を表すには問題があります。
最大の問題は自己株式なので、自己株式を控除する修正をしたのが下のグラフです。

修正時価総額推移 ↓ クリックで拡大

自己株式を修正することで、NTTNTTドコモの資本の関係が明瞭になります。
ついでに、JTは極端に大量の自己株式を保有しているので、市中株式数で評価するとダントツ3位ではなくなります。

通信株 修正時価総額推移 ↓ クリックで拡大

見やすくするため、通信株だけにします。
格下のKDDIは端から無視です。
まず、NTTNTTドコモの資本の関係が綺麗に見えます。
そこで、ソフトバンクは6/5にNTTドコモを越え、6/24にNTTを越えています。
いちど変わった順位は不変です。
機関投資家がウエイトを変更したと観測されます。
ということで、パッシブ・ウェイトにおける国内通信株首位ソフトバンクということで良いと思います。

修正時価総額推移 2位&3位グループ ↓ クリックで拡大

ソフトバンク国内通信株首位となった6/24以降、見やすくするために他の通信株を省き、SMFGに代えて時価総額2位のMUFGを加えます。
本田技研工業の今期の会社予想は営業利益7,800億円です。
ただし、1ドル95円を基礎としていますので、100円なら8,600億円くらいです。
ソフトバンクは、市場から本田技研工業と同程度に評価されていることから、国内での営業利益1兆円と吹いていますが、グローバルには本田技研工業と同程度を期待されていると思われます。
MUFGは、今期の会社目標として経常利益1兆2,700億円(日本基準)としており、時価総額も本田技研工業と比較してそれなりです。
ということは、ソフトバンクはグローバルで営業利益1兆4,000億円(IFRS基準)くらいを計上できればMUFGと同程度の時価総額で評価されると期待できます。

早くて3年後
ソフトバンクはこれから2年掛けて北米でLTE網を構築するようです。
IFRSでは早期費用化されるため、どう考えてもこの先2年はMUFG並みの収益計上は難しいです。
いずれにしても、次の目標はMUFGしかありませんが、MUFGと同程度に評価されたとしても時価総額と株価は3割増しです。
早くて3年で3割増し、ここから先の投資効率はあまり良くないと見立てます。
MUFGを越えてトヨタ自動車を目指すアービトラージが始まれば、更にそこから2倍ですが、まだまだ雲を掴むような話です。
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