映画ずきのしんちゃんさんのブログ
中国不安
6月26日の日経平均は12834.01(-135.33)中国株の軟調を嫌気する形で下げ、日足転換線12987を割り込み、切り上げていた下値のサポートラインも下抜けていて、13日の安値12415を守りきれるかどうかという、安値を試す動きになってしまっている。上昇していた日足のMACDはシグナルを切って下降。週足では基準線13170を割り込んでおり、基準線をめぐる攻防が続いており、中期的な基調転換をめぐる攻防が決着がついていないことを示している。週足のMACDは下げ止まりそうだったが、残念ながら崩れてしまってさらに下降している。短期中期とも下げ止まりの兆しはまだ明確でない。GDPの数字が悪かったために金融緩和継続を期待してダウが上昇しているが、NYを好感して日足転換線を回復できるかどうか。
ドル円は97.78。為替の方も、日足は基準線98.70のはるか下に位置していて円安への動きは雲の下限98.17でぴたりと頭を抑えられており、MACDは頭を丸めており、さしあたりはこれ以上の円安に動きにくい形となっている。週足は基準線95.31で反発して転換線98.79をめざす動きだが、まだ届いていない。週足基準線は確保しているので、一応中期的には円安基調ではあるが、週足MACDはマイナスで週足DMIもマイナスが上、円安へのモメンタムは弱い。
ダウは149ドルと大きく上昇しているが、今度は中国の金融不安が日本に影響を及ぼしているようで、一難去ってまた一難という感じか。中国のシャドーバンキングが一躍注目をあびるテーマとなっている。中国のバブルはかなり前から顕著だったので、バブル潰しは、確かに必要だろう。だがうまく制御できるのだろうか。宴会自粛だけでも、経済は冷え込んだといわれ、シャドーバンキングを介した土地投機のメカニズムが崩壊したときには、どんな副作用がでるか、予想が難しい。アメリカの出口戦略の具体化にともなう金融緩和マネーの引き上げにつづいて、中国のバブルつぶしが本格化すると、マネーの動きが大きく変わってしまう危険をかんじざるをえない。東京がなかなか下げ止まないのも無理からぬところか。