蛙さんのブログ
米物価連動国債が急落、FRBにジレンマも(メモ)
以下、ロイター記事
予想インフレ率が長期間低水準にとどまれば、FRBの量的緩和縮小が複雑になる可能性がある。
2008年のリーマンショック後で、予想インフレ率が2%を割り込んだのは、2010年後半と2011年の2回のみ。FRBはいずれのケースでも、新たな量的緩和を実施し、予想インフレ率は2%超の水準に戻った。
BNPパリバ(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「過去10年間、(予想)インフレ率がこの水準を非常に長期間、下回ったことはない。FRBは懸念しているはずだ」と指摘した。
アナリストによると、TIPSの発行残高は米国債全体の1割に過ぎず、流動性の低さもTIPSの値動きを大きくする要因になっている。
市場では、年金基金、ヘッジファンドなど、インフレ進行を予想してTIPSに投資していた機関投資家が一斉に売りを出している。一方、銀行はバランスシートの縮小を進めており、買い余力が減っているという。
もっとも、価格が急落したことで、短期のTIPSに割安感が出たとの指摘もある。
短期のTIPSに投資するイートン・バンス・ショートターム・リアルリターン・ファンドの共同ポートフォリオマネジャー、スチュアー
ト・テーラー氏は「インフレ率が向こう2年間1%を超えると予想するなら、2年物の通常国債よりも2年物TIPSのほうがはるかにリターンが良い」との見
方を示した。