船上ピアノ・コンサート-平原誠之

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船上ピアノ・コンサート-平原誠之

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 「もっと文化を! 市民の会」代表E氏のご縁で平原誠之のピアノを聴く機会が増えた。今回のコンサートは「ミュージック・グルメ船、コンチェルト」ということで、音楽を聴くのに食事をしたり、船に乗ったりすることもないのだが、そういう企画だからしかたがない。神戸のモザイク前から「コンチェルト」に乗った。


 曲目は
1 宗教的幻想曲「おぉ神よ、我に力を与えたまえ~魂~」ニ短調 作曲:平原誠之
2 阪神・淡路大震災記念曲「いのちの尊さ」 作詞・作曲:平原誠之
3 愛の賛歌 作曲:モノー(平原誠之版)
4 シューベルトの「ます」による華麗なるアレグレット 変ニ町長 作曲:平原誠之
5 幻想即興曲 嬰ハ短調 作曲:平原誠之
6 パガニーニによる大練習曲より第3番「ラ・カンパネラ」嬰ト短調 作曲:リスト
7 バラード第3番「激情」ニ短調 作曲:平原誠之(ピアノ協奏曲第1番第3楽章)

 今回は平原誠之自身による曲が多かったので、聴衆は完全平原ワールドに惹きこまれた。どう表現したらよいのか? 何か桁外れのピアノ表現とでも言ったら少しは当たっているだろうか。

 例えば幻想即興曲、LPとCDで昔聴いたのはルビンシュタイン、中村紘子、ブーニン等だったと記憶するが、平原のピアノはそれらのクラシックの枠を完全に外れているような気がする。録音と生演奏は違うよといわれればそのとおりです。でも、何か違うものを感じる。
 今まで、音楽は、どちらかと言えば、感情を適度に抑制した演奏が好みだったのに、平原の自由な演奏はそうしたものから対極にある。にも係わらず、その彼の表現方法も認めたいと思う。自由なジャズの精神に近いといったら、失礼にあたるだろうか。
 翔年はとうとう若いころに聞いたショパンやモーツアルトを平原誠之の演奏でもう一度聴きなおしてみたい希望を持つに至りました。

 幻想即興曲は平原誠之の所属するブラービ音楽事務所HPで試聴できます。是非、聴いていただきたい。できれば、スピーカをつないで、いい音で聴いていただきたいと思います。
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