らいあんさんのブログ
妄想を書く事で整理してみよう
暇だったので図書館に行ったら、たまたまひとりさんの”眼力”って本が目にとまったので読んでたんだけど、雇用に関して考えていた事が僕と近くて少し嬉しかった。
ひとりさんも不況下で、無理に政府がカラんで正社員化をすすめていく方法には反対なんだなってね。
恥ずかしながらこんな当たり前のことを最近実感したんだけどね。
そりゃ個人的には正社員になれればうれしい。でも今みたいに日本の成長力が長年落ちてきてると、正社員ってのは企業にとってかなりの重しになるってのもわかるようになったってこと。ここまで不況が続いたのは日本の大企業が終身雇用制度を取っていたからってのもあるだろうね。
なんでって会社はその状況では、社員をさらにより好みするようになり、新しい人を雇わなくなるからね。
しかももう笑うしかないんだけど、正社員でも出来ない人達ほど、new comerには容赦ないんだよね。
つい最近まで、ある企業の研修の手伝いをしてて、新人に”英語が必須”だって言ってる人事担当者が、おのれは本当に初歩的な英語の資料も読めなくて、全部日本語に訳して下さいって頼んでたからね（苦笑）。他の人に聞いたらその人はずっとそうしてるみたい。
別に英語が出来たからってその人が優秀かどうかってのは確かにわからないけど、さすがに英語が出来ない人間が開き直ってそれを言うな！っては思う。
こんな当たり前の事を政治家が分かっていないから、日本経済はずっと停滞したままなんだろう。
小泉さんの時に日本経済がよくなったのは、経済を理解しているた竹中さんがいたのも大きかったんだろうな。
だから本当に正社員を増やしたいなら、まず景気をよくするしかない。そうしたら政府があ～だこ～だ絡まなくても自然と増えていくと思う。そこが一番のキーなんだよね。
でもそれはなかなか難しいと思うから、景気が良くなるまでの一時的な解決方法としては、正社員を無理に増やすのではなく、非正規の雇用条件を正規になるべく近づけていく流れを作るということ。まぁこれは難しいと思うけど、あれが足りないこれが足りないって文句ばかりいう出来ない正社員にたんまりボーナスを上げるんぐらいだったら、それを削って、非正規の手当を増やしていく。絶対こっちのほうが日本経済にとっては良いですよ。だって非正規の方が数的には多くなってきてるから、非正規の収入がこうして上がっていけば間違いなく全体の消費は増えますから。
今の組み合わせは、全くの逆で
他国と比べて通貨を引き締め→自国高を維持→利益が落ちている企業に政府が無理な正社員化を押し付け→大きな政府（多すぎる生活保護、手当等の支給）
なんか組み合わせ的にもこれでもかって？やっちゃいけない事のオンパレード。マクロ経済とかそういうことを言うまでもなく。
政府が派遣にも色々と制限を付けたことも、実際に現場の派遣社員にとってはマイナスになっている事が多いし。
やっぱ組み合わせってのはすごく大切。需要と供給のバランスを無視して、あんまり無理な事をしてると、かならずそれ以上の反動が返ってくるのです。
経済学では、需要と供給の観点から、どうやったら平均的に全体の人々の雇用状況を良くできるのか？ってのが最優先事項になるべき。そこがずれてしまうと、全くと言っていいほど経済学ってのは現実的でなくなり、役に立たなくなってしまう。