ビッグバン2011さんのブログ
原発再稼働
少し前までは、関西電力管内で、夏場の電気は足りるという声が報道されていたが、ここにきて、電力不足への不安や対応準備の声の報道が多くなってきた。
電力の供給予測と需要予測が、それぞれ変動したり、原発再稼働に対する立場の違いで、予測にバイアスがかかったりするのだろうが、徐々に電力は不足するという雰囲気が勝ち始めたように見える。
商品相場のように、電力が投機の対象になるなら、大きく上昇を始めていることだろう。
企業が自家発電装置の設置などで自衛しようとすれば、もう決断しないと間に合わない時期に来ている。
決断するにあたって、大飯原発再稼働の見込みも要素の一つだっただろうが、連休明けに、企業が社内会議で、夏場の電力対策について方針を出すとすれば、大飯原発は再稼働しない前提で考えざるを得ないだろう。
関電は、連休明けに節電要請をするらしいが、大飯原発の再稼働を見込んで要請するのか、再稼働が無い前提で要請するのか。
政府と関電がよほどの覚悟をもって強行しない限り、夏場までの再稼働はなさそう。
最早、論点は、この夏に向けての再稼働ではなくて、いつになるにせよ、果たして再稼働できるのか、そのためには、どのような状況を演出していく必要があるのかに移っていくように思える。
そのような目で見ると、この夏場は、最大限頑張っても厳しいという状況にしていきそう。手を抜いて電力不足なら非難されるだけ。最大限頑張っても電力不足なら、やはり当面は原発稼働が必要という世論が形成されそう。
「評論家みたいなことを言わずに、おまえ自身はどう考えるのか」と問われたら、どう答えるか。
○原発の新規建設は、全部、中止。
○定期点検で停止中の原発は、安全性が確認されたものから、順次、再稼働。
○一定の基準のもとで、安全性に問題があるとされたものは、即、廃炉。
○国内で50基残る原発は、建設後40年で、順次、廃炉化。
○全原発廃炉に向けての工程表が明らかになるので、その工程表に対応できるように、急速に代替電源を整備。
○廃炉になった原発の処理について、国を挙げて取り組み、安全に処分、封印。
この意見が最も現実的ではないかと思っている。