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三井化学事故、検証は難航//株価えの影響は?

 山口県和木町の三井化学岩国大竹工場プラント爆発事故は、爆発した酸化塔が大破して周辺に薬品が散乱していることもあり、山口県警などの原因究明は難航し、長期化の様相を見せている。1人が亡くなり22人がけがをした事故は29日で発生から1週間。同社も動力プラントの復旧に着手できず、本格的な操業再開のめどが立っていない。

 県警などのこれまでの調べでは、酸化塔に過酸化物が蓄積され、何らかの原因で爆発を引き起こしたとみられる。県警は24日から連日、工場内で現場検証を続けているが、原因究明の鍵を握るとみられる酸化塔までは近づけず、酸化塔での破片採取などによる分析は今後になりそう。業務上過失致死傷の疑いで捜査を進める県警捜査1課と岩国署は原因究明に「時間がかかりそう」という。

 工場内で現在、稼働しているのは全29プラントのうち3プラントだけ。主力のペット樹脂などをつくるプラントなど26基は、蒸気を供給する動力プラントの損傷によりストップしたまま。

 同社は在庫対応のほか、同業他社に増産を依頼している。しかし、加熱可能な食品用ラップフィルムの原料となるポリメチルペンテンなど、同工場だけの供給品もあり、操業停止が長引けば他産業への影響も懸念される。

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