arama-さんのブログ
「ベアリング」カルテルの疑い、一斉捜索
自動車などの部品として使われる「ベアリング」は、国内の市場規模が4000億円を超えています。この「ベアリング」の販売価格をめぐって、大手メーカー4社が不正に価格をつり上げた疑いがあるとして、東京地検特捜部は20日、関係先の一斉捜索に乗り出しました。
特捜部が独占禁止法違反の疑いで一斉捜索しているのは、大手部品メーカーの「日本精工」と「NTN」、「ジェイテクト」、「不二越」の、あわせて4社の関係先です。
関係者によりますと、4社は2004年ごろから、「ベアリング」の販売をめぐって、不正に価格をつり上げるカルテルを結んでいた疑いが持たれています。
これは「NTN」と「ジェイテクト」の「ベアリング」の価格表です。同じ規格の「ベアリング」の価格が、ぴったりと一致しています。
「(値上げが始まるのは)4月に日本精工、5月にNTNとか・・・。一斉には値上げできないのでしょう、やっぱり。ここ何年かは毎年上がっている。(定価は)ぴったり一円も違わない」(ベアリング販売業者)
4000億円以上あるベアリングの国内市場。このうち4社が占めるシェアは8割を超えていて、公正取引委員会では市場への影響も深刻と判断し、事前に違反を自主申告した社を除いて、検察庁に刑事告発する方針を固めています。
一方、特捜部による任意の事情聴取に対し、一部の関係者はカルテルへの関与を認めているということで、今後、特捜部は押収した資料を分析し、全容解明を進める方針です。(20日16:20)