弘前東照宮が破産手続き//なに！お寺が倒産・・ホント

[arama-さん]

国重文の本殿、売却の見通し　弘前東照宮が破産手続き

　青森県弘前市の弘前東照宮にある国の重要文化財「東照宮本殿」が競売などで売却される見通しであることが19日、県神社庁への取材で分かった。所有する宗教法人東照宮（弘前市）が、青森地裁弘前支部から破産手続きの開始決定を受けた。神社本庁（東京）によると、神社の破産は２００３年の伊勢山皇大神宮（横浜市）以来、全国で２例目。

　文化庁によると、重文の売却については、09年に競売にかけられた円満院（大津市）の「宸殿しんでん」の例がある。

　県神社庁によると、破産手続きの開始決定は今月６日付で、負債総額は２億円以上。先々代の宮司が結婚式場の経営に行き詰まり、多額の負債を抱えたのが原因としている。

　本殿以外の社務所や拝殿は、債権譲渡を受けた東京の不動産会社が08年に特別売却で買い受けている。厄払いなどの宗教活動ができず、債務を返済できなかったため、先月30日に破産手続きの開始申し立てに踏み切った。

　県神社庁参事も務める東照宮の工藤均代表役員は「文化的に価値あるものなのに申し訳ないが、万策尽きた」と話している。