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原発事故から1年を経過して(2)3月3日(土) 20時4分

 事故直後、米政府は、福島原発から半径80キロメートルの在留米人の避難を考えた。指示を出したと言ってもよい。これに対して、日本政府は半径30キロの避難を出している。国土の狭さから、半径80キロの避難となると、もう対応出来ないのである。ここにおいて、福島県人を始めとする、ここ、群馬県辺りまでの住民の、歴史に残る人体実験が始まっている。

 

 昨年の3月に、当時の枝野官房長官は、「放射線被害は直ちに被害は出ないので、国民は冷静に対応して欲しい。」と何度も公言した。今の放射線被ばくの知識では、直ちに人体反応が出ない事は、ある程度知り得ている事である。このがん発生の症状は、20年後とか、30年後とかに発症する事が有るのである。体内に摂りこまれたセシウムの半減期は、20年である。この間、体内のセシウムからの被爆は続いているのである。これを内部被爆と呼ぶ。

 

 それに、半減期が7日程度と短い、放射性ヨウ素による、甲状腺がんである。週刊誌の見出しに福島県の子供の甲状腺がんが多発しているとあった。この真偽は分からないが、政府はきちんと、公表すべき事ではないか。

 

 政府は,さかんに風評被害と言っているが、本当に、うわさだけで、実害の無い被害なのかと思う。実害は有るのに風評被害と表現し、内実は国民に対して気休めだけの発言では無いのか。昨年の5月頃か、神奈川県の茶葉から、暫定基準値を上回るセシウムが発見された。その後、静岡県や、埼玉県の茶葉からも基準値を、上回るセシウムが検出された。静岡県は東京から100キロ以上西に位置している。ここまで、汚染は広がっているのである。その他、きのこ類は、ここ群馬県からも、基準値以上の値が出ている。群馬県は福島原発から200キロ離れた位置にある。当然の事として原発から200キロ以内の野菜類は、高濃度のセシウム汚染を疑ってよいのではないか。事故直後の風の向きにもよるが、大阪のセシウムの濃度が今でも高い事からも、殆ど本州は、高濃度に、セシウム汚染されていると、考えてもよいと判断している。

 

ここにおいて政府は、国民の避難先が無いので、原発から30キロ圏内の避難を考えただけの事ではないか。アメリカ大陸ならば、半径100キロ以内は、全面立ち入り禁止区域になるはずである。

 

 今、東電を始めとする、電力供給について議論が出ている。最近の報道では、東電を温存し、今のままで、電力発電と供給を考える意見が多いようである。それではどうなのか。1パーセントの人が得をして、99パーセントの国民が損をしている電気料金で良いのかである。発電と供給、どちらにも、競争原理を持ち込む事が、これからの日本の産業や、家庭の生活に求められて当然ではないか。

 

 もうひとつ、考えて欲しい。今、東電を救済しているのは、国民の税金を一時、投入しているのである。東電社長は、国民に対して、そんな威張った事が言える状況であるか、謙虚に考えるべきである。簡単に電気料金を上げればそれで済むことではない。図体だけは、デカイが、経営の基本がなっていないし、厳しさがまるで感じられない経営体質には、国民は納得していない。

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