「６５歳高齢者」見直しを//生涯現役だぞ

[arama-さん]

　「６５歳は高齢者なのか」。政府の有識者会議は６５歳以上の人を一律に「高齢者」として、支えが必要な人と捉える考え方を見直すよう提起した報告書をまとめました。

　「人生９０年の時代というと、人生何でも挑戦できるんだということ。同時にマルチに生きられるんだと」（中川正春 内閣府特命担当相）

　内閣府の検討会がまとめた報告書では、１９５０年代には６５歳だった平均寿命が、現在は９０歳近くとなっていることから、「人生６５年」の考え方を「人生９０年」に変え、「生涯現役社会」を目指すことが重要だとしました。

　その上で、６５歳以上を一律に「高齢者」として、「支えが必要な人」と捉える固定観念を見直し、健康で意欲と能力のある６５歳以上の人には、支える側にまわってもらう意識改革が必要としています。政府は今回の報告書の考えを５月をメドに閣議決定する「高齢社会対策大綱」に反映することにしています。

　また、厚生労働省の分科会は来年の４月から、希望者全員について６５歳まで雇用を確保し、再雇用先は子会社やグループ会社も認めるとする高齢者雇用安定法の改正案の内容について了承しました。改正案は今の国会に提出されます。（23日16:44）