証券会社元社員や外国銀行の協力者にはおよそ70億円が報酬

[arama-さん]

オリンパスによる損失隠し事件で、東京地検特捜部が外部から損失隠しに協力していた証券会社の元社員からも任意で事情を聴いていたことがわかりました。

　東京地検特捜部は２１日、オリンパスが海外に飛ばした過去の損失を１３００億円余りを使って穴埋めし、不正な会計処理をしていたとして、警視庁などと合同で関係先およそ２０か所を一斉捜索しました。

　特捜部では一連の損失隠しは山田秀雄前監査役らが主導したとみて、すでに事情を聴いていますが、外部から不正に関わった証券会社の元社員からも任意で事情を聴いていたことが新たにわかりました。

　不正に関わった証券会社の元社員は３人いて、「飛ばし」の受け皿となるファンドを海外に設立するなどして巨額の損失付け替えに協力したとみられています。

　３人やほかの外国銀行の協力者にはおよそ７０億円が報酬などとして渡ったとみられていて、特捜部などは３人の刑事責任についても検討する方針です。（22日11:14）