ギリシャの国民投票。 欧州問題=ドイツ問題。

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ギリシャの国民投票。 欧州問題=ドイツ問題。

 ギリシャの首相に国民投票を選択させるほど、ギリシャ国内では、債権国(ドイツなど)要求の緊縮政策に対するフラストレーションが溜まっている。

 国民投票無しでは、緊縮政策の実効性は危うくなるのかも、です。

  投票有りでも危ういのですが、、、。

  
 投票無しで強行してやっぱり緊縮策の完全実行は無理でしたとなるか、投票で否決でホントのデフォルト(コントロールされないデフォルト)になるか、投票否決で緊縮策を緩めるように出直すか、はたまた投票に持って行かれないように緊縮策を緩めるか、、、どの経路を辿っても、ドイツは、より多額の負担を負うことになるのでしょう。

 経済にフリーランチはない、、、ドイツには、通貨安謳歌の分だけ、財政負担が求められるのですね。

 まあ、早く分かれよ、という感じです(--;
 今は、意固地にケチるとこにゲルマン魂が発揮されてます。

 

 ドイツは通貨統合で通貨安の”旨味”を得てますが、その旨味はギリシャなどPIIGSが、相対的通貨高の”痛み”を受けることで得られるものです。

 つまり、ドイツは、PIIGSなど経済弱者を踏み台にして、通貨安の旨味を得ているわけです。

 だから、PIIGS諸国は怠け者で、怠け者に財政支援など出来ん、、というドイツマスゴミの批判は、はなはだ見当外れなわけです。

 通貨統合してなければ、怠け者国家は、怠け者国家なりの通貨安になって、今ほどの緊縮財政に苦しむことはないのです。 

 

 欧州問題の本質は為替市場の歪み、、、長期に続いた歪みは一気に解放される場合が多いですね。
 今は解放(コントロールされないデフォルト)への序曲だったりして(--;

 

 コントロールされないデフォルトは、なんとしても回避したいでしょう。

 でも、PIIGSは無い袖を振れない、、、結局、ドイツの財政負担は膨らまざるを得ないのです。

 で、それだけの財政余力が、通貨安のドイツにはある。

 

 現下の問題をクリア出来なければ、財政統合など夢のまた夢。

 ユーロ解体はEUの亀裂であり、安全保障上の問題に結びつく、、、ドイツの政治家には大衆迎合せず(もしくは理解力の低い衆愚をのらくら誤魔化しながら)、PIIGSへの財政支援を続ける必要があるのです。

 

 

●まとめ

・ ドイツの財政負担は増大する。

・ コントロールされないデフォルトの回避が至上命題になる(デフォルト規模が巨大過ぎるので)。

・ 回避可能な財政余力はEU全体にはある、今のとこ。

・ それでも不測の事態(コントロールされないデフォルト)に至る可能性はある。 そのトリガーはマスゴミ世論により選挙で引かれる、おそらく。

・ ドイツ首相の逆噴射がトリガーになる可能性もゼロではありませぬ。 げに、政治とは不確実なものですね(--; 

2件のコメントがあります
  • イメージ
    31035d674 

    こんばんわ

     

     

     

    方向性の不透明なままの状況は、良くない。

     

    はやく、白黒つけてほしい。

     

     

    株の乱高下が、止まらない。

  • イメージ
    jojuさん
    2011/11/3 09:31

    どうもです。

     

    ドイツ、ギリシャ、、どちらの国民も合理的方策に対し逆噴射状態ゆえ、彼らを(良い意味で)誤魔化すための儀式が必要なのかもです、たぶん。

     

    長期戦になる可能性が高いのでは?

     

     

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